時間が来たら現れて決められたことをする。
自分から積極的に動くことはない。
言われたら仕方なしに動く。
昨日言われた同じことが次の日に起こっても自らは動かない。また同じことを言われてから動く。
そしてまた次の日には忘れている。
人の目を見て挨拶をしない。
「すみません」と謝らない。
「有難うございます」と礼を言わない。
報告、連絡、相談の「ホウ」「レン」「ソウ」をしない。
だからそれを指摘し、指導し、教える。
そして次の日にはそれを忘れ何度も何度も同じことを言われる。
だから再度指導する。そうすると相手は顔が引きつりヒステリーを起こし潰れてしまう。
言葉が通じない。
相手の言っていることも一体何を言っているのか、こちらでも分からず把握出来ない。
目の前を見ると髪の毛を指にくるくると巻き、ほどき、そしてまたくるくると巻き、ほどき、それを一日何百回と繰り返し、時に動きがピタリと止まったままになる。
周りは人間同士で会話をしているが話の内容が明らかに噛み合っていない。
意味不明な会話なのに何故かお互いに納得し合っている。
彼らは本当に理解し合ったのか?
念の為確認するとお互いトンチンカンな誤解のまま理解し合っている。
だから改めて間に割って入り日本語の通訳をする。
目の前に映るこの現象はなんだろう。
目の前に広がるこの世界はなんだろう。
目の前のこの人たちは何だろう。
これは標準だろうか、底辺だろうか
いや、最近は更に下が現れてきた。そして新しく現れた彼らは言う、「私たちの職場は優秀でレベルが高い」と。
どこが?
私たちの職場のどこがレベルが高いと言うのだろう。
私たちは仕事以前に「人として」成立していないレベルなのに。
私たちのどこが優秀というのだろう。
新しくやって来た彼らはどんなレベルで仕事をしているのだろう。
どこまでレベルが低いのだろう。
どこまで壊れているのだろう。
教えるとか教えないとか、学ぶとか。それ以前の問題なわけで。
壊れたロボットが目の前を動いている。
そのロボットは恐怖を与えると動く。
思いやりや優しさでは動かない。
恐怖と痛みによってのみ動く。
人間とは何だろうか。
しかしこれもまた人間の姿である。
さらにそんな人間が標準になりつつある。
大学を卒業した知能を有した人間がこのような現状となっている。
まるで魂のない壊れたロボットのようだ。
しかも「叱られる」という恐怖によってのみ動く。
肝心な「叱られるその理由」を考えることはない。
考えない人間
正気が感じられないロボットのような人間
そんな人間が増えている。
しかしこれだけは言える。それぞれ得意分野があり必要とされ総合的には個々の存在で組織が成立し成り立っている。
それを忘れないようにしたい。
・・・