人間はなぜ闇に傾くか。
その理由のひとつが「他人は自分と同じであるべきだ」と考える傾向があることが挙げられる。
なぜあいつらだけ、不公平だ。
なぜオレたちだけ、不公平だ。
なぜ分からないのだ。
なぜ出来ないのだ。
そのように他人は自分と同じであるべきだと考え、怒り、嫉妬、怨みなど負の念に駆られる。
「他人は自分と同じであるべきだ」という考えは無意識に相手と自分を同一化することになる。
それ故に相手のことを考えながらそれは自分のことを考えている。
つまり「他人は自分と同じであるべきだ」という考えが不満となり自分自身を見失うこととなる。
それが人間が闇に傾く理由のひとつであることが伺える。
もし上の立場から指導なされる方々がそれに気づかないとすれば、それは人間を見ていないからではないだろうか。
人間に関心がないからではないだろか。
理論だけで分かったつもりになりその心理とメカニズムを感覚でとらえることが出来ていないからではないだろうか。
人間に関心があるようでその実は人間に無関心だからではないだろうか。
見ているようで違うものを見ているからではないだろうか。
「他人は自分と同じであるべきだ」と考え、怒り、嫉妬、怨みなど負の念に駆られる。
「他人は自分と同じであるべきだ」という考えは無意識に相手と自分を同一化することになる。
それ故に相手のことを考えながらそれは自分のことを考えている。
相手が自分となり両者が同一化することにより自分は自分であることを忘れ自分が見えなくなる。
つまり「他人は自分と同じであるべきだ」という考えが不満となり自分自身を見失うこととなる。
それが人間が闇に傾く理由のひとつであることが伺える。
理論だけで頭でっかちになり感覚をなおざりにすると解釈を間違え盲信となる。
事実は事実でしかなくそれは解釈によりいかようにも変化する。
それ故に事実は解釈により捻じ曲がる。
尚、「無関心」はそれ以前の問題であるように思う。
なぜ人間は自分のことばかり考えるのか。
そうではない、
相手は自分と同じであるべきだと考え相手と自分を同一化することがある。
だから自分のことだけを考えているように見えて実はそうではないことがある。
それを理解しなければ人間を理解することは出来ないのではないだろうか。
そしてそれは果たしてこの世に生きる私たちだけに当てはまる性質なのだろうか。
私は常にそれを考える。
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