エーリッヒ・フロムは悪について下記のように述べています。
「悪とは人間以前への退行、理性、愛、自由を抹消しようとすること」
また悪を次の3つの要素を軸として定義しています。
ネクロフィリア
(変化を望まず死を欲し愛好する)
ナルシズム
(自己陶酔やうぬぼれ)
近親相姦的共生
(母の愛を求め固守・執着する)
「人は生まれた瞬間から2つの方向性の板ばさみになっている。1つは光に向かっていくこと、もう1つは暗い子宮へと戻ることだ」
「母の子宮に戻りたいという欲望は退行であり死と破壊への願望でもある」
「もっとも深いレベルの母親への固着は近親相姦的共生である。その人なしでは生きられず、関係が危機に瀕すると非常に強い不安と恐怖を感じる」
「固着、執着の対象が母親ではなく、家族、国家、民族などの場合、その本質が見えにくくなる」
「近親相姦的固着は普通そのように認識されることはなく、理性的に思えるよう合理化されているため分かりにくい」
個々それぞれ、又は国や種族など特定の集団による善悪の定義は異なるため悪の本質を定義づけることは出来ない。
しかし成長と進化を光、善とするなら、その逆である現状維持や退行を悪と定義づけすることは可能ではないでしょうか。
ネクロフィリア
(変化を望まず死を欲し愛好する)
ナルシズム
(自己陶酔やうぬぼれ)
近親相姦的共生
(母の愛を求め固守・執着する)
以上を悪の要素とするなら、
その逆は、
「バイオフィリア」
(生を望み、愛すること)
「隣人愛」(自然)
「独立」(自由)
これらを善(光)として定義づけられることになります。
「人は生まれた瞬間から2つの方向性の板ばさみになっている。1つは光に向かっていくこと、もう1つは暗い子宮へと戻ること」
産道から光に向かい母から独立し、生を望み他を愛すること
又はその逆に暗い子宮に戻ること
進化成長と退行
善と悪
光と闇
これらに共通性を見出すことが出来るような気がします。
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