デザインの仕事をされていらっしゃる方はよくご存知かと思いますが、色には「色の3原色」というものと「光の3原色」というものがあります。

 

 

<色の3原色>

Cyan(シアン)、Magenta(マゼンタ)、Yellow(イエロー)、Key plate(キープレート≒黒、墨)

 

 

「色の3原色」は印刷物において色を表示する際に使われ、理論上はこの3色の組み合わせですべての色を表現できます。

 

これらの色は光を吸収する色で構成されており、インク・塗料というような性質上、反射した光で色を表現することになり、「見せたくない色を吸収するインク・塗料」を使用して色を表現します。

 

白い用紙にこれらを塗り併せて印刷物を作ることが多いですから分かりやすいかと思います。

 

 

<光の3原色>

赤(Red)、緑(Green)、青(Blue)

 

これに対し「光の3原色」とはインク・塗料の色ではなく「光の色」です。

 

用紙の上に塗るのではなく、光のない暗闇の中で光り輝き色づく光です。

 

上記の黒の部分は黒色ではなく、色も光もない無(闇)の状態と考えても良いでしょう。

 

 

最近流行りの有機ELディスプレイを想像すれば良いでしょうか、テレビ、パソコン、スマホの画面など黒い画面に光を発することで色を出しているのがこの光の3原則を利用した手法です。黒い背景部分は光を発しておらず単なる暗闇となります。

 

 

その暗闇の中で赤(Red)、緑(Green)、青(Blue)の光を発するとそれぞれの光が重なり合う中心、そこに白(White)が現れます。

 

 

私たち人間は本来は光の存在と言われますが、例えば赤を魂(潜在意識)、青を思考(顕在意識)、緑を肉体(姿)と考えれば、私たち人間はどれが欠けても成り立たず、すべてがバランスよく重なり保たれて真ん中にいれば、私たちは白く光り輝く存在となるのではないでしょうか。

 

 

 

魂が我良しの「我」で曇ったり、

 

負の念に囚われマイナス思考であったり、

 

肉体を疎かにして健康でなかったり。

 

 

いずれが欠けても成り立たず、私たち人間は肉体と心の健康を共に保ち、白く明るく輝き、

 

そして自ら光輝くその光は自分を照らすものではなく他を照らすための光。

 

 

闇の中に輝く光の3原色、

 

「他を照らす光とは、他を思いやる心」でもあるのかもしれませんね。

 

 

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