介護職員初任者研修22日目

 

 食べることは命を支える大切な行為です。しかし、ただ健康を維持するために栄養を摂取すれば良いというものではなく、いくつになってもおいしく味わい、楽しみたいものです。

 

 食事を楽しむためには、視覚・聴覚・嗅覚・味覚・触覚の五感を総動員させることが大切です。食材の彩り、盛り付け、器へのこだわりなど目で食事を楽しむ。トントンと包丁が鳴る音、フライパンの中で油がはじける音も食欲をそそります。ご飯が炊ける匂いやみそ汁の匂いを嗅ぐとお腹がすいてきます。好みの味付けならいくらでも食べられそうですし、コシのあるうどんやそばの喉越し最高ですよね。

私たちはこうして食事を楽しんでいます。

 

  

食事介助の基本

 

食事を自立で摂れる方は、椅座位(いざい)を基本とします。

 

自力で食べられる人はできれば食卓で座って食事を摂るようにします。
テーブルは腕が置けてあごが引けるような高さが適切です。
かかとがしっかり床につくぐらいの高さの椅子に座ると姿勢が安定しやすくなります。
むせやすい人はやや前かがみであごを引きぎみにするとよいでしょう。

麻痺があって体幹がずれてしまう方は、ひじ掛けのある椅子に座り、クッションなどで姿勢を整えるとよいでしょう。