しばらく留守をしておりました。
北の端まで追っかけをしに行ったわけではりません。
今回の旅行は、イナモトの様子を見に行くのが第一の目的でした。
どうせ行くなら、気候も良く、チケットも安い時期に、とこの時期になりました。
日程を決める前、息子にそちらに行くと電話すると、
「来るのはいいけど、僕の部屋は泊まれないよ」
「…大丈夫、友達の家とホテルだから(私は、ネズミの出る家は御免です。たいていの生き物は平気だけど、ネズミはやです。それにしても、この言い草、なんでしょうね)」
友だちも、ミニーちゃんも泊りにおいでよ言ってくれたこともあり、日程も決まりました。
うまい具合、イナモトの誕生日も入っています。その日暇だったら、何か御馳走してあげてもいいわね。
行く直前、またイナモトに電話しました。
「あのね、誕生日、ずっと忙しいから」
「…そう、よかったわね。(ったく!何て言い草!)じゃあ、○曜日はどう?(競馬にいけなくなるじゃないか)」
「いいよ、その日は空いているから。僕ね、今まで髪切る暇もなくて、ぼうぼうでジム・モリソンみたいなんだよ」
「…切ってきてね」
無事、着いて、前日打ち合わせの電話をしましたが、渡すものもあるので、ロンドンに着いたら駅から電話を入れ、最寄りの地下鉄駅に迎えに来てもらう約束をしました。
翌日、ロンドンに着きました。
日本の携帯を持って行ってましたが、高いので公衆電話から掛けました。あら、今最低料金40ペンスなのね、前は20ペンスだったのに。
「もしもし、今××駅に着いたから、それでね、これでね――」途中で切れたけど、伝えることは終わったからいいか。
地下鉄の駅出たら、まだ来てません。遅いわね。
!あ、あそこから走ってくるのは紛れもなく、わが息子。ちょっと痩せたわね。髪伸びたわね。でもジム・モリソンはおおげさね。
携帯片手に、何やら慌てた様子、何かあったのかしら?
「お母さん、携帯は?」
「へっ?鞄の中だけど」
「出てよ。ずっと、ringbackでかけているのに」
「だって、鳴ってないわよ。何かあったの?」
「途中で切れたから、きっと携帯ひったくられたんだと思って。通じるから、地下鉄じゃなくて、地上にいるのかと思って、何度もかけたんだよ。盗った奴にかかってると思ってた」
「ひったくられるって、私が、そんなボケするわけないでしょう」
「昔とは違うよ!」
「昔!2年を昔とは言わん!ぎゃあぎゃあ…」
・・・ロンドン××駅では、公衆電話のベルが鳴っていたのでしょうね。
ちょっと、複雑な気分でした。
この項、続くかも。
北の端まで追っかけをしに行ったわけではりません。
今回の旅行は、イナモトの様子を見に行くのが第一の目的でした。
どうせ行くなら、気候も良く、チケットも安い時期に、とこの時期になりました。
日程を決める前、息子にそちらに行くと電話すると、
「来るのはいいけど、僕の部屋は泊まれないよ」
「…大丈夫、友達の家とホテルだから(私は、ネズミの出る家は御免です。たいていの生き物は平気だけど、ネズミはやです。それにしても、この言い草、なんでしょうね)」
友だちも、ミニーちゃんも泊りにおいでよ言ってくれたこともあり、日程も決まりました。
うまい具合、イナモトの誕生日も入っています。その日暇だったら、何か御馳走してあげてもいいわね。
行く直前、またイナモトに電話しました。
「あのね、誕生日、ずっと忙しいから」
「…そう、よかったわね。(ったく!何て言い草!)じゃあ、○曜日はどう?(競馬にいけなくなるじゃないか)」
「いいよ、その日は空いているから。僕ね、今まで髪切る暇もなくて、ぼうぼうでジム・モリソンみたいなんだよ」
「…切ってきてね」
無事、着いて、前日打ち合わせの電話をしましたが、渡すものもあるので、ロンドンに着いたら駅から電話を入れ、最寄りの地下鉄駅に迎えに来てもらう約束をしました。
翌日、ロンドンに着きました。
日本の携帯を持って行ってましたが、高いので公衆電話から掛けました。あら、今最低料金40ペンスなのね、前は20ペンスだったのに。
「もしもし、今××駅に着いたから、それでね、これでね――」途中で切れたけど、伝えることは終わったからいいか。
地下鉄の駅出たら、まだ来てません。遅いわね。
!あ、あそこから走ってくるのは紛れもなく、わが息子。ちょっと痩せたわね。髪伸びたわね。でもジム・モリソンはおおげさね。
携帯片手に、何やら慌てた様子、何かあったのかしら?
「お母さん、携帯は?」
「へっ?鞄の中だけど」
「出てよ。ずっと、ringbackでかけているのに」
「だって、鳴ってないわよ。何かあったの?」
「途中で切れたから、きっと携帯ひったくられたんだと思って。通じるから、地下鉄じゃなくて、地上にいるのかと思って、何度もかけたんだよ。盗った奴にかかってると思ってた」
「ひったくられるって、私が、そんなボケするわけないでしょう」
「昔とは違うよ!」
「昔!2年を昔とは言わん!ぎゃあぎゃあ…」
・・・ロンドン××駅では、公衆電話のベルが鳴っていたのでしょうね。
ちょっと、複雑な気分でした。
この項、続くかも。