「夏の微熱」2夏も終わりに近づいた頃だった。 Kさんと二人で寮の掃除をしていた。 「最近どうなの?」 いやぁ、なかなか会えてないです。 「そうなんだ」 少し重い空気が流れた。 「そうだ。今度ライブするんだよ。」 「よかったら、また見においで。」 チケットパスをもらった。 一緒に、新曲の歌詞も受け取った。 「伝えておこうと思って」 ありがとう。 私は中身をその場で見ずにお礼だけ言った。 掃除も終わって、お互いに寮を出た。 駅までの道を受け取った歌詞を見ながら歩いた。