「ねえ、見て見て!私も動画を編集してみたの。これって楽しいよね。」

「ほんと!すっごい!お子さんめちゃかわいい。おいくつなの。」

「今、8か月。あゆみって言うの。」

「あゆみちゃんかぁ。女の子なんですね。先輩に似てる~。」

「そお、親は旦那似って言うのよね。」

 

 

「あ、そろそろお昼終わり。もどろっか。」

「あ、はい。」

 

あ~あ、お昼時間が終わった。

最近、リュウの動画が出来るたびに見てもらってた同じチームの先輩が私の動画を見て動画編集に目覚めたらしく、赤ちゃんの動画を作ったらしい。

約5分の動画…

5分だけど…

 

 

メ・ン・ド・ク・サ・イ

 

 

赤ちゃんが可愛くないと思うわけじゃないけど…

 

貴重なお昼時間の大半を先輩の動画を称賛し、なんとか赤ちゃん…(あれ、名前ってなんだっけ?)…の話題をつなぐことに徹した。

 

赤ちゃんは可愛いけど…

 

 

メ・ン・ド・ク・サ・イ

 

 

これからずっとこんな感じなのかなぁ…。

先輩の動画が出来るたびに、お昼が潰れて赤ちゃん…(あれ?男の子だっけ、女の子だっけ?…それくらい思い出さないと次に会話しにくい。)…の成長を褒めなきゃいけないんだろうか。

早く先輩、飽きてくれないかなぁ…。

 

あ~あ、こんな日は釈然としない日はリュウに癒されよう。

いつものように伝票整理の仕事が終わり、定時に退社。

扉を開けて…

 

「ただいま!」

 

…あれ、リュウが来ない…。