飯田雪峰 ブログ -2ページ目

触れる

最近物を創っていて


すばらしい作品を一個創るよりも


土に触れる時間の大切さを感じている。





陶芸とは


少々形がまずくても問題はない。


それよりも


作者の心の器も必要なのかもしれない。




大皿

私が大皿を挽いている時



土をロクロの上でゆっくり回転させて



手は小舟のように土をゆっくり広げて行く。



大海に広がる地平線のような大きく広い口辺に。



土は手を信じ


手は土を信じ



作者の気持ちを知っている無形のつちが



みるみるうちに大皿になってくれた。





 織部釉 大皿 雪峰作