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写真左:KF94マスクを製造する機械
写真右:日本に輸出されている韓国のKF94マスク「KF94SUUM:息」
■KF94マスクとは?
韓国の「KF94マスク」をご存知ですか?
KFはKorean Filterの略、94は微粒子を94%以上遮断するという意味で、
厳格な基準に合格したマスクのみに表示が認められています。
韓国でKF94マスクが登場したのは新型コロナウイルス感染症が広まるずっと以前からです。
というのも、韓国では日本よりもPM2.5による大気汚染が深刻で、
PM2.5を遮断する高性能のマスクとしてKF94マスクが使われていました。
コロナの感染者が増え始めた2020年上半期は品薄状態により
海外への輸出が禁止となっていましたが、現在は生産量が増え、
日本を含む海外にも輸出されています。
■日本で偽物のKF94マスクが流通
ところが、日本ではKF94マスクの偽物も売られているようです。
基準に合格していない中国製マスクが、「KF94」という表示付きで売られているのです。
三つ折り立体型で形が似ており、パッケージがハングルで書かれたものもあって、
韓国製のKF94マスクと勘違いして購入してしまう消費者もいるようです。
よく見ると小さく「MADE IN CHINA」と書かれています。
■韓国のKF94マスク工場見学
では本物のKF94マスクは何がどう違うのでしょうか?
韓国の世宗市にあるマスク工場を訪ねてみました。
写真左:機械で作られたKF94マスクの欠陥がないか手作業で確認する
写真右:KF94マスクを製造する機械
この工場では、
日本へ輸出されているマスク「KF94SUUM:息」と「NANOSUUM:息」を生産しています。
もともと歯ブラシの毛の生産を中心に行っている工場ですが、
コロナ流行以降、マスクの生産に乗り出しました。
とはいえ、「KF94」と表示して販売するには国の認定が必要で、
まずKF94マスクを生産する工場として認定されるまでに3ヶ月かかり、
さらに生産するマスクがKF94マスクとして認定されるまでにさらに3ヶ月かかったほど、その基準は厳格です。
認定後も、店頭商品の抜き打ち検査などもあり、
韓国内では「KF94」と表示した偽物が流通しないよう、管理が徹底されています。
工場認定は衛生面でのチェックが厳しく、生産施設と包装施設を分離し、
ほこりが発生しない設備や害虫を防ぐ装置など数多くの条件を満たした工場のみ
「KF94製造認定工場」として認定されます。 素材が裁断され、
三つ折り立体型のマスクが機械によって作られていく過程も見学しました。
■どれだけウイルスを遮断できるか、「粉じん捕集効率」を計測
最も重要なのは、PM2.5やウイルスを遮断しながら、呼吸はしやすい、という2点を両立させること。
このため、素材はもちろん、形、耳ひもの強度など細部にわたって基準が設定されています。
工場では上記2点に関するテストを実際に見せてもらいました。
まずは微粒子をどれだけろ過できるかを示す「粉じん捕集効率」。
「KF94」の認定を受けるには94%以上の数値が必要ですが、
この工場で生産されている「KF94SUUM:息」と「NANOSUUM:息」はいずれも94%を超える数値だったのに対し、
日本で販売されている中国製の三つ折り立体型マスクはいずれも94%に満たない数値でした。
うち一つの商品は「KF94」と表記されており、商品名などもハングルで書かれているので、
韓国産KF94マスクと思って購入する人もいるようです。
「KF94SUUM:息」と「NANOSUUM:息」の日本の検査機関での
0.1μm微小粒子捕集(ろ過)効率PFE試験(中和なし)はいずれも99%以上の数値が確認されています。
※PFE試験の試験流量28.3L/minに比べて、米国N95捕集効率の試験流量は85L/min、
韓国KF94捕集効率の試験流量は95L/min、と試験方法が異なり、より厳しい試験が行われます。
■どれだけ呼吸がしやすいか「吸気抵抗」を計測
さらに顔の形をした装置にマスクを装着し、
隙間のできないようにマスクの周りをテープで固定した状態で、
どれだけ呼吸がスムーズにできるかを測定するもの。「吸気抵抗」とも言います。
「KF94」の認定を受けるには70Pa(パスカル)以下という基準があり、
「KF94SUUM:息」は12.22Paと基準値よりも圧倒的に低く、
粉じん捕集効率が94%に満たなかった中国製の三つ折り立体型マスク2種類よりも低い結果となりました。
値が低いほど呼吸がしやすいということです。
写真左:韓国MFDS指定粉じん補集率装置:TSI 8130A-EN「KF94SUUM:息」の計測結果は99%
写真右:吸気抵抗を測定する装置
■こだわりのドイツ製支え層で立体形状をキープ
少しでも快適にマスクを着用してもらいたい。
しかし耳紐を緩めたり、マスクと顔に隙間ができるような形にしてしまうと、マスクの性能が落ちてしまいます。
そのようなマスクではKF94認証を取得することはできません。
そこで「KF94SUUM:息」と「NANOSUUM:息」の両方に採用されているのが、
支え層となるドイツ製の不織布です。
ぐしゃっと手で握ってもすぐに元に戻るという特徴があります。
この支え層をマスクに採用することで、長時間の着用でも立体形状をキープする仕様となっています。
マスクが顔にしっかりと密着しながらも、口周りには空間が確保され、
喋ってもベコベコ凹みにくく、呼吸がしやすくなっています。
KF94マスクを含む他社の三つ折り立体マスクでこのような支え層を採用している商品は珍しいです。
■KF94認証マスク「KF94SUUM:息」
自社製造のメルトブローフィルターで優れた粉じん捕集効率と、ドイツ製支え層を採用することで、
型くずれせずに立体形状をキープし、快適な着用感を実現。
☆公式オンラインショップでは、ホワイト5枚555円、ブラック5枚565円の特別セットを販売中!
■新素材ナノファイバーを使用した洗えるマスク
一方、「NANOSUUM:息」は新素材ナノファイバーを使用し、
水に濡れてもフィルター性能が落ちにくいという特徴があります。
ドイツ製支え層を採用し、型崩れせずに立体形状をキープできるので、
消毒用アルコールスプレーの使用や洗うことで再使用することも可能です。
また、優れた粉じん捕集効率でありながら、繊維の多孔性で空気を通すため、
マスクで息苦しさを感じている方にもおすすめです。
日本に輸出されている「NANO SUUM:息」
■取材・寄稿:成川彩
韓国在住映画ライター。
ソウルの東国大学映画映像学科修士課程修了。
2008~2017年、朝日新聞記者として文化を中心に取材。
現在、韓国の中央日報をはじめ、日韓の様々なメディアで執筆。
KBS WORLD Radioの日本語番組「玄界灘に立つ虹」レギュラー出演中。