もし子どもが生まれていなかったら、たぶん家の古いパソコンをこんなに頻繁に開くことはなかったと思います。

それまではほとんど“飾り”みたいな存在で、たまに調べものをしたり、写真を何枚か保存したりしたら電源オフ、という感じでした。

 

娘の「トト」(仮)が生まれてから、スマホのアルバムは目に見えてパンパンになりました。

初めて泣いた日、初めて首を持ち上げた日、初めて寝返りした日、ベビーカーでお出かけした日、ご近所のお友だちと遊んだ日……毎日が「初めて」の連続。

写真も動画もどんどん増えていくけれど、数ヶ月たった頃、ふと不安になりました。

 

このままだと、せっかくの思い出がスマホの中でバラバラのまま埋もれていくかもな……

 

そう思った夜、寝ているトトのとなりでアルバムを眺めながら、ふとこんなことを思いつきました。

 

「ちゃんとパソコンで、“成長記録”みたいなのを作っておこうかな?」

 

 

Word は開けたけど、私の頭がパンクしかけた

 

思い立ったが吉日。

数年ぶりにリビングの古いノートパソコンの電源を入れて、しばらく待ってようやく起動完了。

デスクトップには、買ったときに入っていたらしい Word のアイコンがまだ残っていました。

 

「お、ちょうどいいじゃん」と思って開いてみたものの……

画面いっぱいのボタン・タブ・謎のアイコン。

 

「え、どこから触ればいいの……?」

 

私がやりたいことは本当にシンプルで、

 

 日付を書いて

 その日にあったことを一言二言メモして

 時々写真を差し込めればいい

 

それだけなのに、10分ほどいじってみた結果、

文章の位置はバラバラ、写真は変なところに飛んでいく、変な余白が開く……。

 

画面を見ながら「なんか違う」とため息。

パソコンも少しフリーズ気味になってきたので、一旦閉じてキッチンで水を飲んで気持ちを落ち着かせました。

 

 

友だちにSOS:もっと“かんたん”なものないの?

 

翌日のお昼、トトがベッドでぬいぐるみと遊んでいるすきに、家族・友人グループのチャットにこんなメッセージを送りました。

 

「みんな普段パソコンでメモとか日記書くとき、何のソフト使ってる?

Word ついてるけど、正直よく分からなくて……もっと簡単なのない?」

 

しばらくして、大学の友だちの「阿敏(アーミン)」から返信が。

 

「パソコン古めなら WPS いいよ。うちの母でも使えてるし。

適当に wps下载 で検索してみたら?」

 

私:

 

「私みたいなパソコン素人でも大丈夫?」

 

阿敏:

 

「全然いける。2人の子ども育ててるあんたが使えないソフトなんてないって(笑)」

 

さらに一言。

 

「ブラウザで wps office下载 って打てば出てくるよ。

いつもの“次へ”連打でだいたい大丈夫。分からなくなったらまたLINEして。」

 

正直、それまで「WPS」という名前はなんとなく聞いたことがある程度。

でも、このやりとりで一気に現実味が出てきて、

 

「そこまで難しく考えなくていいのかも」

 

という気持ちになりました。

 

 

検索 → ダウンロード → インストール:思ったよりあっさり終わった

 

その日の午後、トトのお昼寝タイム。

古いノートパソコンをまた立ち上げて、言われたとおりブラウザで wps下载 と入力。

似たような候補に wps office下载 も出てきて、その中の公式っぽいボタンをポチッ。

 

「もしダメでも、容量そんなに大きくなさそうだし、最悪消せばいいや」

 

くらいの軽い気持ちでインストール開始。

途中でよく分からない英語が出てくることもなく、何かを強制的に入れられる感じもなく、気づいたら終わっていました。

 

デスクトップに増えた WPS のアイコンをクリック。

一番最初の感想は、

 

「あ、画面すっきりしてる。」

 

というもの。

左側に文書や表、スライドの入り口が並んでいて、真ん中にはテンプレートみたいなものがいくつか。

特にITに詳しくない私でも、「とりあえず文字が打てればいいんだよね」と直感的に分かる見た目でした。

 

阿敏に「開いた!」と送ると、すぐに電話がかかってきて、

 

「まずは深く考えずに、新しい文書を作って、日付とタイトル打ってみなさい。」

 

と言われるままに操作。

フォントサイズを少し大きくすることも、送ってもらったスクショを真似してすぐにできました。

 

ものの数分で、「トト 成長記録」というタイトルの文書が画面の真ん中に表示されて、

それを見たとき、ちょっとだけ胸がじんわりしました。

 

「ああ、これでちゃんと“記録”を残せるんだ。」

 

 

いちばん最初に書いたのは、「初めて眉間にシワを寄せた日」

 

成長記録の一行目は、なぜかとても鮮明に覚えています。

 

2025-03-18

トト、初めて“真剣に眉間にシワを寄せる”。

 

その日、服を着替えさせているとき、私の手つきが気に入らなかったのか、

トトが急にキュッと眉を寄せて、鼻のあたりまでクシャッとさせたんです。

 

あまりに表情が人間くさくて、思わず笑ってしまい、慌ててスマホで写真を撮りました。

 

文書にはこう書きました。

 

「着替えの途中で、初めて“本気で不満そうな顔”を見せた日。

小さいくせに表情だけは一人前で、思わず写真を残してしまった。

いつか大きくなったら見せて、『あなた、こんな顔でママを責めてたのよ』って言ってやろう。」

 

横にそのときの写真を貼り付けて、位置をちょっと整えて。

文字と写真が並んだ瞬間、なんだか手作りの絵本の1ページができたみたいで、

パソコンの前でひとりニヤニヤしていました。

 

 

そこから、トトの日常がどんどん「文章」になっていった

 

1つ目を書いてしまうと、不思議なもので、次々にエピソードを思い出します。

 

 初めて朝までぐっすり寝てくれた日

  夜11時に寝かしつけて、そのまま朝6時まで起きず。

  私は逆に何度も目が覚めて、「ちゃんと呼吸してるかな」と何度も確認。

  文章にはこう書きました。

 

  「今日はトトより私の方がそわそわしていた。

  でも朝起きて、静かに眠っている顔を見たとき、

  ‘ああ、少しずつ楽になっていくんだな’って、ちょっと泣きそうになった。」

 

 初めてマンションの公園でお友だちと遊んだ日

  生後6ヶ月くらいの頃、ベビーカーで下に降りたら、少し大きい子が2人遊んでいました。

  最初は遠くからじーっと眺めていただけだったのに、そのうち1人のお姉ちゃんがボールを差し出してくれて、

  トトは少し迷ってから、手を伸ばして受け取りました。

 

  夜、そのことを書きながら、

 

  「見知らぬ子どもからボールを受け取る、その小さな一歩。

  これから、この子にはいろんな人との出会いがあって、

  ママの知らない世界もどんどん増えていくんだろうな。」

  と、ちょっとしんみりしました。

 

 初めてこけて大泣きした日

  歩く練習中、マットの端っこに足を引っかけて、そのままドスン。

  一瞬固まってから、顔がくしゃっとなって、大きな声で泣き出しました。

  実際にはそんなに痛くなさそうだったけど、見ていた私の方が心臓に悪かったです。

 

  記録には、

 

  「これが、これから何度も繰り返されるであろう ‘転んで泣く’ の第1回目。

  転んだ瞬間より、泣いた顔より、

  ‘ちゃんと見てあげられなかったかな’と自分を責める気持ちの方が強かった。」

  と書きました。

 

 初めて“はっきり嫌って言った”日

  新しいベビーフードをあげてみたら、口をぎゅっと閉じて、顔をそむけて一口も食べず。

  そのときは正直「せっかく買ったのに〜」と思いましたが、

  落ち着いてから考えると、

 

  「自分の嫌なものは、ちゃんと嫌って言えるのって、大事だよね。」

 

  と思えて、こんなふうに書きました。

 

  「今日トトは、初めて ‘自分の好み’ をハッキリ表現した。

  それは、これからの人生で何度も必要になる力だと思う。」

 

こうして、日常の小さなできごとを、少しずつ「言葉」へと変えていきました。

最初は2〜3ページだった文書が、いつの間にか10ページを超え、

スクロールするたびに“時間の流れ”を遡れるようになりました。

 

 

正直、一番感謝しているのは「阿敏」

 

もしあの日、グループチャットで誰も反応してくれなかったら、

私はきっと「まあ、スマホに写真があるし、いいか」と諦めていたと思います。

 

もし「ちゃんと Word 勉強してみなよ、慣れれば簡単だよ」と言われていたら、

それだけで面倒になって、パソコン自体を閉じていたかもしれません。

 

阿敏が言ったのは、本当に軽いひと言でした。

 

「パソコン古いなら、とりあえず WPS でいいよ。

ブラウザで wps下载 か wps office下载 って入れて、

出てきたやつ入れときゃ何とかなるから。」

 

難しい専門用語も、設定の話も一切なし。

「お母さんでも使えてるから大丈夫」という一言も、地味に心強かったです。

 

今、トトの成長記録のファイルを開くたびに、

画面のどこかに小さく「阿敏」の顔が浮かぶような気がします。

 

「あのとき、ああ言ってくれてありがとう。」

 

 

使い続けてみて思うのは、「すごいソフト」じゃなくて「ちょうどいいノート」

 

WPS について、技術的なことは私は正直よく分かりません。

何がどれだけできるのか、AI がどこまで賢いのか、

そういう“すごい話”は、きっと詳しい人がたくさん語ってくれるはずです。

 

私から言えるのは、とてもシンプルなことです。

 

 古いパソコンでも、そこまでイライラせずに動いてくれること

 画面を開いたとき、「どこを触ればいいのか分からない」というストレスが少ないこと

 そして何より、トトの小さな出来事を、静かに受け止めてくれる“ノート”のような存在でいてくれること

 

たぶん、私が本当に欲しかったのは「高機能なソフト」じゃなくて、

 

「日々の ‘たいしたことないようで、本当は大事な瞬間’ を

そっと置いておける場所」

なんだと思います。

 

いつかトトが大きくなったら、この文書を印刷して、

簡単な冊子みたいにして渡せたらいいな、とこっそり思っています。

 

そのとききっと、トトは笑いながらこう言うでしょう。

 

「ママ、文章ちょっとクサくない?」

 

私はたぶん、その横で心の中だけでこう思うと思います。

 

「いいの。だって、あの日のママは、本気でそう思ってたから。」

 

そしてもう一度、あの夜の自分に感謝するはずです。

 

「あのとき、Word で挫折したまま終わらなくてよかった。

ちゃんとブラウザを開いて、wps office下载 を打ってみて、本当に良かった。」

 

もし、あなたも私と同じように、

 

 パソコンはあまり得意じゃないけど

 誰かの成長や、自分の日常をちゃんと言葉に残しておきたい

 

と思っているなら、

名前は何であれ、“自分にとって書きやすいノート”を一つ見つけておくといいかもしれません。

 

私にとっては、それがたまたま、wps下载 から始まった WPS Office だった、というだけの話です。