SEO対策 こんな SEO 対策は失敗する - 成果を左右する SEO キーワードの選定
キーワード選定に必要な3つの視点
SEO 対策でまずやるべきことは、上位表示を狙うキーワードを選定することである。このキーワード選定を誤ると SEO 対策を施した後にせっかく上位表示を達成しても、検索エンジンからのアクセスが少なく、全く成果に結びつかないこともある。 SEO 対策にかける費用、時間コストを無駄にしないためにはどうすればよいのだろうか。
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今回は、北海道札幌市を拠点に様々な SEO 対策ツールの開発・販売を行っている株式会社ディーボに「SEO 対策で失敗しないためのキーワード選定」と同社が開発したツールを用いた分析事例について解説していただいた。
● キーワード選定に必要な3つの視点
そもそもSEO対策によって真に期待するものとは上位表示そのものではなく、「検索エンジンからのアクセス」とそこからの「成約」だ。そのため、一般的なキーワード選定では、上位表示が達成した際により多くのアクセス数が見込めるキーワードを選定する。「多くのアクセス数が見込めるキーワード」とは言い換えると、それだけ多くの人が何回も検索する「需要のあるキーワード」ということになる。
需要のあるキーワードを見つけるためには、そのキーワードが検索エンジンで何回検索されているかを調査する必要がある(調査方法については後述)。その結果、多く検索されているものが上位表示を狙うべきキーワード候補となる。ここで候補となるキーワードに対して「検索数」の他に「上位表示の難易度」、「自社サイトとの関連性」の3つの視点で吟味し、キーワードを選定する。
「上位表示の難易度」で押さえておくべきポイントは、検索数が多くても明らかに競合のSEO状況が強く、上位表示が難しければ費用対効果が見込めないという点である。「自社サイトとの関連性」では、例えば実店舗でケーキショップを営んでいる場合、「ケーキ」というキーワードで上位表示を達成したとしても、検索した人はケーキのレシピを探している人かもしれない。つまりお客にならないアクセスが多そうだ。この例の場合、お店が横浜にあるならば、「ケーキ 横浜」で上位表示を狙うほうが利益に結びつきやすいと考えられる。
● 3年間でたったの44アクセス! SEO 会社が失敗したキーワード選定の実例
キーワード選定の際に必要な指標となるのは前述の通り、検索エンジンにおける当該キーワードの検索数である。日本での主要検索エンジンと言えば Yahoo! JAPAN と Google になるが、Yahoo! JAPAN では2010年7月18日現在、無料で手軽に検索数を調査できるツールは公開されていない。Google では無料で利用できる「Google AdWords: キーワードツール」が公開されているため、このツールで検索数を調査する方が多いだろう。
しかし、ここで注意しておかなければならないことがある。それは、「Google のキーワードツールである程度検索数が多かったことを確認し、選定したキーワードで上位表示を達成してもアクセスが全然無いことがある」という点だ。
SEO 会社であるディーボでも、自社運営サイトでのキーワード選定で失敗した経験がある。SEO サービスを開始した3年前に「Power SEO」という SEO サービスのウェブサイトを立ち上げた。上位表示を狙う SEO キーワードは当然「SEO」だ。しかし、「SEO」というキーワードは3年前の時点でも競合が強く、立ち上げたばかりのサイトが短い期間で上位表示を狙うのはとても困難であることが予測された。そのため、「SEO」の単ワードで上位表示を目指すのではなく、複合キーワードで上位表示を目指すことになった。
前述の「キーワード選定に必要な3つの視点」をもとに「ショッピングサイト SEO」で上位表示を目指すこととし、SEO 対策を行い、比較的早い段階で Yahoo! JAPAN、Google ともに1位表示を達成した。しかし、アクセスはほとんど無かったという。現在、順位は落ちているが、1位表示してから現在までの3年間でわずか44アクセスしかない。キーワード選定は大失敗だった。
● アクセス数を予測する方法
なぜ、この例のように「上位表示をしたにも関わらずアクセスが全然無い」、という事態に陥ってしまったのか。これは検索エンジンから提供されている検索数の数値を過信したことに他ならない。上位表示を達成しても思ったほどアクセスが無い、ということが現実に起こり得るのである。
では、このような失敗をしないためにはどうすれば良いのだろうか。それは、Google のキーワードツールなどのツールのデータだけを見て判断するのではなく、上位表示した際にどれくらいのアクセス数が見込めるかを予測することが必要だ。
ディーボでは自社サイトで失敗した経験をもとに検索数と検索順位毎のアクセス数を予測するツール「aramakijake.jp」を開発した。このツールは、現在一般にも無料で公開している。このサービスを利用することで、より実態に近いアクセス数を予測することが可能になるという。
● Googleのキーワードツールとaramakijake.jpのデータによる違い
では、「Google AdWords: キーワードツール」(以降、Google ツールと表記)とaramakijake.jp のデータによる違いを比較してみよう。データは、ディーボが公開しているいくつかの無料 SEO ツールに対して実際に SEO 対策をした際に計測したものを利用する。
(1)「hanasakigani.jp」の場合
被リンクチェックツール「hanasakigani.jp」の場合、「被リンク チェック」というキーワードで Google、Yahoo! JAPAN ともに月間平均順位は1位を獲得している。
Google ツールで「被リンク チェック」を完全一致のグローバル月間検索ボリュームで確認すると、2010年7月18日現在、「1,600」と表示される。aramakijake.jp で、「被リンク チェック」を調査すると、月間検索予測数は Google が「457」、Yahoo! JAPAN が「689」とどちらも Google ツールより少ない。
aramakijake.jp で月間の平均検索順位が1位の場合、当該キーワードにおける完全一致(この場合は「被リンク チェック」の完全一致)の月間アクセス予測数は Google で「201」であるが、2010年6月18日から7月18日の期間では Google での実際のアクセス数は「419」だった。同様に、Yahoo! JAPAN では「291」のアクセス予測に対して、実際は「668」である。この場合は予測よりも多いアクセスであるため、良い意味で予測が外れている。
(2)「talabagani.jp」の場合
内部対策チェックツール「talabagani.jp」の場合、「SEO 内部対策」というキーワードでGoogleでは月間平均順位が5位である。
Google ツールで「SEO 内部対策」を完全一致のグローバル月間検索ボリュームで確認すると、2010年7月18日現在、「480」と表示される。aramakijake.jp で、「SEO 内部対策」を調査すると、月間検索予測数は Google が「98」と、やはり Google ツールよりも少ない。
aramakijake.jp で月間の平均検索順位が5位の場合、当該キーワードにおける完全一致(この場合は「SEO 内部対策」の完全一致)の月間アクセス予測数は Google で「5」であるが、2010年6月18日から7月18日の期間では Google での実際のアクセス数が「7」だった。こちらは予測と実際の数値がかなり近い。
(3)「SEO TALK」の場合
メモ機能付き検索順位記録ツール「SEO TALK」の場合、「順位チェック」というキーワードでGoogleでは月間平均順位が30位である。
Google ツールで「順位チェック」を完全一致のグローバル月間検索ボリュームで確認すると、2010年7月18日現在、「1,300」と表示される。aramakijake.jp で、「順位チェック」を調査すると、月間検索予測数は Google が「325」と、こちらもやはり Google ツールより少ない。
aramakijake.jp で月間の検索順位が30位の場合、当該キーワードにおける完全一致(この場合は「順位チェック」の完全一致)の月間アクセス予測数は Google で「1」であり、2010年6月18日から7月18日の期間ではGoogleでの実際のアクセス数は「1」だった。予測と実際の数値がピタリと的中している。
● アクセス数を予測して、失敗しないキーワード選定を
Google ツールと aramakijake.jp のデータを比較すると、どれも aramakijake.jp の推定検索数の方が少ないことがわかる。aramakijake.jp の元となっているデータは非公開であるが、様々なデータや実績に基づいて検索数やアクセス数を予測しており、実際のアクセス数をイメージするのに役立つはずだ。
Google ツールをベースにして、一方で aramakijake.jp が予測する想定アクセス数を参考としながら、どのキーワードが実際のサイト集客に貢献するかを事前に検証することで、「上位表示を達成したが、検索エンジンからの流入があまり無かった」、という SEO 対策の失敗を回避できる可能性が高まるだろう。
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