世界が注目する“新世代ステルス戦闘機”とは?

「令和の国産戦闘機構想」が動き出す中、世界各国も次の世代を見据えたステルス機の開発にしのぎを削っています。今回は、そんな海外の最新戦闘機構想の中から、注目すべき機体をいくつかピックアップして紹介します。


アメリカ:NGAD(Next Generation Air Dominance)

アメリカ空軍が進めるNGAD計画は、F-22の後継として開発されている次期制空戦闘機です。最大の特徴は、機体単体ではなく「有人機+無人機+AI+ネットワーク」のシステム全体で戦うという新しい戦闘概念。

🔹 レーダーに映りにくい“第6世代ステルス”

🔹 AIが搭乗員の判断をサポート

🔹 “忠実な僚機”と呼ばれる無人機と連携

NGADはすでに実機がテスト飛行を行っているという報道もあり、今後の米空軍の中核を担う存在になると見られています。


イギリス:テンペスト計画

イギリス主導で開発されている「テンペスト」も注目機体のひとつ。イタリアや日本も共同開発に参加しており、将来的には日本の「F-X」と統合される可能性があります。

🔹 コックピットなしの無人モードにも対応

🔹 レーザー兵器搭載も検討

🔹 モジュール式で最新技術を常にアップデート可能

イギリスらしいスマートな設計と、柔軟な運用思想が特徴です。


中国:J-20からの進化

中国のステルス戦闘機「J-20」はすでに実戦配備が進んでいますが、後継機の開発も始まっているとされています。詳細は不明ながら、電磁兵器や新型推進機構の研究が進められており、米中の空中覇権争いはさらに熾烈に。


次回予告:「ドイツが目指す“空の支配”FCASとは?」

次回は、ヨーロッパ連合(ドイツ・フランス・スペイン)が進める超国家プロジェクト「FCAS(Future Combat Air System)」を深掘りします。日本とは異なる思想で進められるその開発背景と戦略を探ります。