【第6回】F-35 ライトニングII ― 一機で空も海も地上も、全部こなす“超万能戦闘機”
F-22が“空の狩人”なら、F-35は空・海・地のオールラウンダー。
アメリカがF-22に続いて開発した次世代戦闘機F-35は、
多用途・高性能・高コストという現代戦のすべてを背負った戦闘機です。
ステルス × 多目的 = 最先端
F-35の最大のポイントは、1機でなんでもできること。
空中戦はもちろん、対地攻撃、情報収集、電子戦、海上作戦まで対応します。
しかもF-22同様にステルス性能も高く、敵に気づかれずにミッションをこなすことができます。
🎯**「1機で全部」ってロマンしかない。**
3つのバージョンがある
F-35には3つのモデルがあって、用途によって使い分けられています。
-
F-35A:空軍向け 標準タイプ(日本もこれ)
-
F-35B:短距離離陸・垂直着陸可能、空母や小型艦向け
-
F-35C:海軍向け 空母運用型、翼が大きくて強化着艦装備つき
🚁空母にも陸にも。使う側の事情に合わせて変化できる“柔軟さ”がすごい。
見た目は地味、でも中身がエグい
「F-22に比べてF-35って地味じゃない?」って思うかもしれません。
でもその分、内部のコンピューターとセンサーがとんでもなく優秀。
たとえば:
-
複数の敵を同時に追跡
-
味方とリアルタイムで情報共有
-
自分が見えない場所の敵まで“見える”
💻パイロットは“空飛ぶiPhone”って呼ぶ人もいるくらい、情報処理が桁違い。
日本でも配備が進んでいる
日本の航空自衛隊でもF-35Aが配備されていて、2024年現在、60機以上が導入済み。
さらにF-35Bの導入も予定されていて、将来的にはいずも型護衛艦に載るという話もあります。
🇯🇵日本の空と海を守る未来の主力戦闘機。
高すぎるコスト、それでも選ばれる理由
F-35は1機で100億円以上、維持費も高い。
でもそれでも世界中で導入が進んでいます。
理由は簡単。
F-35だけができることがあるから。
「安くてちょっと強い戦闘機」じゃなく、
「高くても戦い方そのものを変える戦闘機」なんです。
次回は、戦闘機とは少し毛色の違う存在、「F-117 ナイトホーク」を取り上げる予定です。
ステルス機の原点、その“異形の姿”と秘密に迫ります。