
新緑の季節にひときわ、すがすがしく咲いているのは山法師。
白い花びらに見える部分は総苞片(そうほうへん)と呼びます。
蕾を包んでいたもので、額でも花びらでもないのです。
花は真ん中の球が集まっているところ。
今回は総苞片が細い品種のものを生けてみます。
~~銅製の古い鍋に~~
広口の鍋にざっくりと投入れて。
いつもは下から眺める山法師ですが、
視線が変わって、白い十字が一段と美しいです。
~~骨董の瓶に使い込んだ白のスツールにのせて~~
まだ蕾が開いたばかりなのか、
総苞片がうっすらと緑色を帯びています。
生け花は20代の頃に古典のお生花から自由花、造形花まで習いました。
フラワーアレンジメントが流行する前の時代で
華道会は派手やかな頃だったと思います。
生け花の形は、家の生活スタイルや
花の種類の豊富さなどによって、大きく変わりました。
お生花(セイカ)に至っては、花展でも行かないとお目にかかれません。
しかし、どのような生け方であっても、
その時々の人々が考え出した美意識の形に過ぎません。
「花を生ける」とは、
切り取った自然の草木花の生気を「生かす」こと。
と川瀬敏郎さんは言っておられます。
草木花が、花入れの中で、またその空間の中で
もう一度、美しい姿で命を与えられること。
「生ける」その時間を丁寧に。
私なりの解釈で、
「花を生ける」こと、また始めてみようと思います。


