五感プロデュース研究所、-g

冬の嵐に注意警報を発しましたが、原因を詳しくご説明します。今年の冬は、例年に比べて、北半球の「偏西風」が綺麗なリングになっておらず、蛇行しているからでもあります。

ですから、本日も北海道と青森県の一部で、突風による被害も出でいます。

では、なぜ、今年は偏西風の蛇行が起きているのか?

なぜ偏西風の大蛇行の原因はエルニーニョなのか?

偏西風の蛇行を起こし左右する原因は二つあります。地球に海と大陸が分布して存在することとエルニーニョの関係です。順に説明します。


先ず、地球表面が海だけだったと想像しましょう。その場合は中緯度の上空を鉢巻のように流れる偏西風は東西方向に真っすぐになり、南北方向に蛇行はしません。それが実際のように地球に大陸が分布して存在するために、その最終的結果として偏西風は南北に大きく蛇行します。これを先ず頭に入れておいてください。実際はこれに更にエルニーニョの関係の要因が加わります。その要因とは、通常、太平洋のペルー沖に膨大に広がる冷水域です。その効果は大陸分布による偏西風のその大きい蛇行を抑え小さくするのです。我々が普段経験する比較的小さい蛇行で、比較的おだやかな気象気候は、こうして我々に気付かれずに全くその冷海水によってもたらされていたのです。これが通常の状態です。さて恵みとも言えるこの冷水域が突然衰退し、ある期間ほとんど消滅する現象があります。それがエルニーニョと呼ばれる現象なのです。

エルニーニョが起きると、即ち冷水域が消滅すると、前述の大陸分布による偏西風の大蛇行がそのまま姿を現すことになります。そして世界各地で異常気象が頻発するのです。エルニーニョの背景的原因は海岸線などの地形にあるので、エルニーニョもその影響のこうした異常気象も太古からの繰り返されてきたことなのです。

勿論、海のエルニーニョと偏西風の大蛇行、即ち空のエルニーニョの時期がずれることを忘れてはいけません。

これらから、今年の冬は、ヨーロッパ、スウェーデン、ロシアなどても冬の嵐から、各地で被害が出ており、この偏西風の乱れ(蛇行)が私が冬の嵐として、警戒している。今年の冬の天候です。(写真参考)

ですから、本日の天候と暖かさに騙されないで下さい。今夜、夜半から明日以降は「爆弾低気圧」この時期の平均気温を下回り、真冬並みの寒さの到来です。最低気温も東京でも4度、最高気温も、晴れていても10度を下回る気候になります。そして、今月の年末年始の移動に私が警戒して、警鐘を鳴らしているのが、この爆弾低気圧と偏西風の乱れによる「冬の嵐」が年末、年始を襲う可能性もあると指摘し、交通機関の乱れだけでなく、事故なども続出する可能性もあるということです。

今後の天気予報、気象情報をまめに得て、用心と警戒をして怪我をされないように充分にご注意されますようにお願い致します。

五感プロデュース研究所、研究員、荒木行彦