五感プロデュース研究所、-ち

今年の7月で地上デジタル放送への完全移行によって駆け込み需要が無くなり、8月以降、薄型テレビの売れ行きも半減した。
テレビメーカー各社は、新たな付加価値を付けた新型テレビの販売を予定しています。
何とかして、消費者に振り向いて貰おうと躍起になっている。
もし、日本が現在TPP(環太平洋戦略的経済連携協定)に参加し、合意したら、海外、特に韓国勢などの高性能で価格の安い家電品が多く輸入されるだろう!
これに対して逆に輸出は、日本の家電品が売れていない、また、円高により、家電メーカーも収益が激減しているのです。
軒並み、日本の家電メーカー、特にテレビ部門は売り上げ低迷から赤字や利益が出たとしても薄利なのである。
ただ、日本の家電メーカーも拱いているだけではないのである。起死回生のために、日本の家電メーカーは「高い技術力」を武器に産業創出への野望を秘めているのです。
その第一弾が、シャープ社が打ち出した。新たなコンセプトを提唱したテレビ、自由に持ち運べ、壁などに簡単に掛けられる。重量は20インチで3.3kgと超軽量です。2台目のテレビとしてニーズが高まると予想しています。
他にも日本では、次世代テレビとして「有機ELテレビ」の存在である。画像の美しさと厚さ数ミリという極薄化が可能になる。形も自由になります。
但し、これらも韓国勢メーカーが数千億円規模の投資をして、早ければ2013年には市場に出回ると予想されています。
他にも、2010年に開発、販売されている3D用テレビ、多くは3D専用メガネが必要ですが、一部のテレビでは「裸眼」で3Dが見られます。
実は、これら3D専用テレビも売り上げが伸び悩んでいるのです。原因は、ソフトの配信が少ないこと、一部の3D用、DVD映画やBS放送の一部など限られた放送のみである。民放などテレビ局は放送に消極的である。
それは、ハードとソフトの関連性が整っていないのである。ハードが充実しても、放送する側、ソフトが不足していては、3Dテレビは必要ないのである。また、私がテレビ関係者にも指摘したように、3D放送は3日連続して見たら「飽きる」のです。
それら3D専用テレビは高額であることも売り上げが伸び悩んでいる原因でもあります。
では、今後、日本の家電メーカー、テレビ部門が、どのようにして売り上げを伸ばし、2台目3台目としてのテレビとして消費者の手元に届くようになるのか?
それは、私は「人の脳」に関わると指摘し、「感動と快感」が重要だと指摘している。
そして何より、日本の家電メーカーのテレビ部門の関係者は、テレビの販売のみならず、日本のテレビ局(ソフト)との連携、提携なども必要と考えています。
例えば、最近注目されている。「4k2k」(超高解像度)、4k2kとは、フルハイビジョン(フルHD)の4倍の解像度(約4000×2000ピクセル)画像の美しさが売りです。
4k2k対応テレビは、東芝、ソニーなどが開発した。テレビカメラなども開発に成功され業務用として販売されてもいます。
私も4kハイビジョンを従来の薄型テレビで拝見しましたが、それは異次元の映像です。クリアーで美しい映像が簡単に見られます。
今年の12月には東芝から、これら4k用の専用テレビも販売されるようです。
そこで、私は放送局に4kハイビジョンカメラ撮影した映像を風景や景色などクリアーで映像美の素晴らしさを引き出す番組の提案を申し上げております。
そして、テレビメーカーとテレビ局のコラボレーションで質の良い番組と世界最高級のテレビと映像が「合体」することで、私は世界に太刀打ちできる野ではないかと考えています。
但し、映像美だけでなく、音響にも拘って欲しいと願っております。最近発売された。三菱のテレビには、日本初の音響、アンプ機能付き、つまり、ブルーレティディスクの音楽や映像、5.1チャンネル(ドルビーサラウンド)対応のスピカーなどを起用したテレビです。ですから、大迫力の音と音楽などが楽しめます。
但し、私共はこれら16ビットの音源ではなく、24ビット、7.1チャンネルの音源と4kハイビジョンの映像と組み合わさって、世界最高級のテレビが、それも適正価格で見られ、聴かれたら私は明日にでも購入したいです。
ブルーレティディスクの音楽と映像が見られ、聴かれる。
そして、人の五感を刺激し、五感に訴えるテレビがこれからは求められるのです。これらの開発、研究やプロデュースにも私共が関わって行けたらと願っております。
日本のテレビは「凄い、素晴らしい」と世界中の人から絶賛されることが今後、生き残り、売り上げを伸ばすことに繋がると思います。私共、研究所はこれらテレビメーカー、テレビ局も含め、映像美、音響の質の向上を目指し、協力もプロデュースも推進して参ります。
五感プロデュース研究所、主席研究員、荒木行彦、