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不老不死の研究が最近、盛んに行われている。
その昔、中国の皇帝は不老不死の薬を求め、家来に世界中から薬草や薬を集めさせ、日本でも富士山麓の薬草を求めて家来が渡来した記録もあるほどである。このように人類は、不老不死に憧れ、永遠の若さを保ちたく、ヨーロッパでは、
女帝が若い女性の血を集めるため、若い女性が多く犠牲になった歴史もあるほどである。この女帝は若い女性の血液を飲んだり、血のお風呂に入ることで若返ると考えて居たのである。科学的な根拠など全くないが当時は若返られると考えたのだろう!
最近、不老不死に関わる生物が発見され、話題になっている。その生物とは「ベッニクラゲ」という小さなクラゲである。(写真参照)このクラゲが私たち人の不老不死というよりも、若返りの研究、細胞学から注目されているのです。
ここで、フリー百科事典『ウィキペディアより一部引用し、紹介します。
普通のクラゲは有性生殖の後に死ぬが、前述の通りベニクラゲは再びポリプへと戻ることができる。成熟個体は触手の収縮や外傘の反転、サイズの縮小などを経て再び基物に付着、ポリプとなる。生活環を逆回転させるこの能力は動物界では稀であり、これによりベニクラゲは個体としての死を免れている。ただし個々のベニクラゲは食物連鎖において常に捕食を受けており、本種の全ての個体が死を免れている(永遠に生き続ける)ということを意味するものではない。
有性生殖能を獲得するまでに発生が進んだ個体が未成熟の状態に戻る例は、後生動物としては本種と軟クラゲ目のヤワラクラゲ(Laodicea undulata)でのみ報告されている[2]。動物におけるこのような細胞の再分化は分化転換(transdifferentiation)と呼ばれる。論理的にはこの過程に制限はなく、これらのクラゲは通常の発生と分化転換を繰り返すことで個体が無限の寿命を持ち得ると予想されている。従って「不老不死(のクラゲ)」と称される場合もある。ただしこれは、老化現象が起こらないわけではなく若い状態に戻るだけなので、より厳密にいえば若返りである。
この現象は地中海産のベニクラゲで発見され、1991年に学会発表されてセンセーションを起こした。その後各地で追試されたが、地中海産のものでしかこの現象は見られなかった。しかし、鹿児島湾で採集された個体も同様の能力を持つことが2001年にかごしま水族館で確認された。

私は以前にも「クラゲが人類を救う」と指摘してきた。その理由は、若返りの細胞の研究は勿論だが、光るクラゲの色素細胞から癌細胞に発光させ、癌細胞の早期発見に役立てる研究が北海道大学や京都大学で現在進められている。
現在は臨床段階であり、近年中には認可も得られたら、癌検診に役立つと思われる。このようにクラゲなど自然界の生き物は、私たちが想像する以上に神秘的な能力を持ち、参考にすることは多々ある。これらの考え方から「バイオミミクリーテクノロジー」(生物摸倣技術)という考え方が生まれたのです。
私の研究課題にも、このバイオミミクリーテクノロジーと創造性やアンチエイジング(抗加齢)などの研究課題もある。単なる見た目の若返りでなく、整形などで若返ることを目的とした研究ではありません。
食事、運動、感覚(センス)や思考まで感覚的な要素を取り入れ、加齢を緩やかにする考え方を取り入れている研究から、多くの方々に指導も講演を行っております。
医学的には、これらベニクラゲ、再生医療などの研究から、顔の皺伸ばしなど整形で若返ることは可能となるだろうが、これらは見た目だけであり、真に若返った訳ではない。
近い将来、真に若返る研究が進み、将来的には若々しい高齢者が増えると予想される。この姿が理想なのか分からないが、人間の欲望として「何時までも若々しく」居たいと思うのは誰しも一緒だと思われる。近い将来それが可能になるとしたら貴方ならどうしますか?
五感教育研究所、主席研究員、荒木行彦、