本日6月5日は、北朝鮮拉致被害者の横田めぐみ氏の父、横田滋氏の一周忌になる。

横田滋氏は2020年同日に実の娘との再会を果たせないまま逝去した。

近年、北朝鮮による拉致被害者の家族が高齢化しつつある。家族に会えないまま逝去されてしまう事態が多くなっている。

この事態を起こしているのは誰か。拉致した北朝鮮はそうだが、動かない・動けない・動きたくないの政府・与野党も同罪に等しい。

 

家族に会えないままで死ぬ。というのは計り知れない残酷さがある。43年という長い期間、必死に家族を取り戻すと信念を持ってやってきた事が達成されないまま終わってしまう。この事態を放置して良いはずがない。

 

横田めぐみ氏の母、横田早紀江氏はNHKの取材に対し、こう答えている。(以下引用)

「夫も、すでに亡くなった被害者家族も、肉親との再会を信じていました。その、たったひとつの希望さえかなわなかった。本当に残酷な話です」

「私たちは、43年間、娘を取り返すためにできるかぎりのことをやってきました。私は倒れるまで頑張ります。でも、本当はそんなことをする必要はないはずなんです。あとは政治の力が試されている。北朝鮮が一刻も早く、すべての被害者を帰国させるように進めてほしい」

この返答に書かれているとおり、「政治の力」が試される。

本当に時間が残されていない。

願いが叶うまで、政治家も尽力していくべきだ。

 

(終:髙田 輝)