東寺にきた流れで京都博物館の「茶の湯」展へ。



今回、見たかったのは(いっぱい見ても訳わからないので、三つくれるんやったら、ナニもらおーと思って見てる😑)

「筒井筒」と「馬蝗絆」の茶碗


大井戸茶碗「筒井筒」



秀吉の近習が茶碗を落として5つに割れたとき(切腹ものか⁈)、細川幽斎が伊勢物語(筒井筒 井筒にかけし まろがたけ 過ぎにけらしな 妹みざるまに)から

「筒井筒 五つにわれし 井戸茶碗 とがをば我に負ひにけらしな」

と、詠んで秀吉がご機嫌ちゃんになった

超有名なエピソードを持つ茶碗。

good job👍や、細川幽斎!


また家の雑器を金継ぎしまくりたい病が出てきそうです。



青磁茶碗「馬蝗絆(ばこうはん)」



東山御物の唐物茶碗

平重盛所持。足利義政時代にヒビが入り、中国に送って代わりのものを求めたところ、これ以上の茶碗は作れないと、鎹(かすがい)を打って送り返されたもの。その鎹がイナゴ(蝗)に見えることから、「馬蝗絆」に。

この鎹で壊れた茶碗を修理するのは

「初恋のきた道」(監督 チャン・イーモウ 主演 チャン・ツィー)という映画の中でみた。

それは高価だからではなく、貧しい生活の中のなけなしの茶碗だからなんだけど。

ど田舎の話なので、中国ではよくある技術なんでしょうね。

余談ですが、「初恋のきた道」というのはよく出来た邦題だと思う。

原題では二人の間の息子を語り部に設定しているため、「我的父親母親」であの純情なラブストーリー感が伝わらない。

べつにイナゴには見えんけど。

この茶碗、鎹の有無関係なく、透き通った青色が美しかったです。


美術館によっては下を鏡貼りにし、お茶碗を傾けて、高台をみせてるのもある。

もう少し工夫しておくれ、京博さん。


あと、見てて好きかも‥と、思ったのは

志野茶碗「卯花墻(うのはながき)」


「やまさとのうのは那がき野なかつみちゆきふみわけしここ地こそすれ」


内側のヘラの削りが深く、ここにお茶が残るのが、垣根様なのでは←先生の受け売り

ガラス越しに見てますけど、お茶が点てられたところを想像すると、なんか、すごく美味しく飲めそうなお茶碗です。

でも季節は?絵柄の卯の花の時期?筒茶碗っぽいし、釉薬もぼってりして冬っぽい。

昔は筒茶碗とかの形状、関係無かったんだろな。


結局、どの形が好きっていうよりも、手をかけて愛着が湧く感じが好きなんかも‥でした。



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