監督 吉田恵輔

主演 古田新太

   松坂桃李

プロデューサー 河村光庸 


スーパーの店長(松坂桃李)に万引きを見咎められた女子中学生が逃走中に事故死する。
娘の万引きを認めることができず、暴走する父親。
父親とマスコミを介した世間に追い詰められていく店長。
救いがない展開が続くが、狂気のように暴走した気持ちのしたにある悲しみに向き合い始めた父親の姿が哀しい(娘の少女マンガを読んだり、絵を描き始めたり)。
全てを失い、絶望の中で、ささやかな希望を見出す店長。
人生は続く。

初めてみる吉田監督の映画だったが、良かったっていうか、圧巻。
「新聞記者」のスターサンズが制作、配給。この作品、安倍内閣へおもねることもなく、政治の裏側を描いていた。
今作もその風刺性は損なわれることなく、マスコミを含めた、関係ない第三者が呟く(当人は正義と信じて)言葉に晒され、潰されて行く様をみせた。
最後はまた第三者の思いがけない言葉によって、救われもする。私たちは善意の加害者になりうる危うさを忘れてはいけない。




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