緑内障の手術(トラベクロトミー)を予定しておられる方。さぞやご心配のことと思います。現在術後の安静期で暇なので、わりと詳細なレポートにしてみました。

そもそもの始まり
約10年前(40歳)の人間ドック。
眼底を撮影する眩しい検査があるじゃないですか。あれで「視神経乳頭陥没」との診断。
その頃、老眼や疲れ目で個人病院の眼科にはよく通っていたので、そこで精検。医師はもう一度撮影し「う~ん?微妙・・」
しかし視野検査で異常が出たので「正常眼圧緑内障」と判明。抗眼圧点眼薬(ミケラン)開始。
以後、徐々に視野狭窄は進行するので、できるだけ眼圧を低く保つため点眼薬は10年間に変更追加で4種類にまで増加。最後はトラバタンズ、トルソプト、タプロス、アイファガン

手術の見極め
これといって断定できる理由もなく一昨年の秋に眼圧が急に上がり始め、正常眼圧の最高値21をしばしば記録するようになったため「もう点眼薬マックスだから手術かな?」と宣告されたのが11月末。かかりつけ医いちおしの総合病院眼科医にすぐに予約してもらった。
「キャンセルがあったのかしら?こんなに早く予約が取れるなんて珍しい」と言わしめるほどの名医らしい。ネットで調べたら、緑内障の論文や学会発表なんかがいっぱいある。

総合病院初日
覚悟を決め、手術する気満々で意気込んで受診するも
「今日会ったばかりなのに、いきなり手術しましょうというのもなんだから、トルソプトをコソプトに変えて様子を見ましょう」
「今日から診断名が変わります」と言って紙に書いてくださった。
《両眼原発性開放隅角緑内障》
目標眼圧は15~8mmHg
視野検査のマップは見たことはあるが、この日初めて知ったことは、残念ながら中心部から視野狭窄が広がっていたことである。症状が出れば、楽譜などを注視することがむずかしくなる。そういえば、往年の大ピアニスト、アントン・ルービンシュタインは90歳で演奏活動をやめてしまったが、健康そうで、コンクールの審査員はしていた。理由は中心部の視野狭窄だと本人が言っていた。隣にいる人が誰かは見てわかると言っていたから緑内障か黄斑変性症だったのだろう。バッハもヘンデルも晩年失明しているがその類の眼病だったのかな?


「白目と黒目の間を切りますけんね」
3ヶ月ごとの経過観察に1年通ったが、やはり視野狭窄が進行しているので手術しようということになった。このころ眼圧は高くて21低いときは18。めちゃめちゃ高いわけではないが、点眼薬マックスでこの数値だからなぁ。それに「原発性」というくらいだから体質的に視神経が脆弱なんだろう。
医師からは、必ずしも進行が止まるとは断言できないこと、「効果は緩やかだがリスクが少ない術式」をやってみて、効果が不十分ならより効果が強力でその分リスクも高い再手術、再々手術もありうることなどの説明を受けた。最悪失明するリスクというのは術後の感染症(細菌性眼内炎)だそうだ。人生初入院の自分としては暮らしぶりの制限が一番気になるところだが、詳しくは看護師に聞いてくださいとのことであった。
即日治療スケジュールが決まった。4月21日から29日まで入院、ゴールデンウイークは自宅静養、5月8日から復職だが、プール、温泉、土いじり、発汗する運動、飛行機や高所など気圧の変化などの禁忌事項がある。

緑内障あるある
よく知人に言われるのは「視力は?」「自覚症状は?」「車の運転出来るの?」などだが、自覚症状は全くない。視野検査をすると盲点のように見えない部分が広がっている。すなわち見えなくなってきているのだが、日常生活に全く支障がなく、片目をつぶっていろんな見え方を試してもどこがどう見えないのか自分ではさっぱりわからない。
しかし、緑内障は視神経が死滅していく疾患である。死滅した視神経は治らない。したがって、自覚症状が出てからでは手遅れであり、早期に発見して視神経の死滅を遅らせることが治療の目的となる。方法は一つしかない。眼圧を下げることである。第一選択として点眼薬や服薬、それでだめなら手術。ネットで調べると今回のトラベクロトミーの他にトラベクレクトミー、房水を排出するためのパイプを挿入する術式などがあるらしい。
・「うちのおばあちゃんは日帰り手術だったよ」
(それは白内障でしょ?)
・「視力があがるの?」
(それはレイシック!)

飲み過ぎが原因ではない・・・はず
あるあるの続きだが、糖尿病やメチルアルコールで失明することから連想されるのだろう。生活習慣病のように言われることがある。が、私の緑内障に関して私がかかった医師は原因について聞いても言及しない。眼圧が上がらないような生活指導もない。血縁にも緑内障罹患者は一人もいない。「なる人はなるしならない人はならない」ということだろう。
薬物の注意書きに「緑内障は禁忌」とか「緑内障のある方は医師、薬剤師にご相談ください」というものがある。抗コリン作用など交感神経を高ぶらせるものは眼圧を上昇させるおそれがあるためである。実は私が常用している薬の中にもこのてのものがあるが、眼科医からも当該科医師からも「飲んでいいけんね」と言われている。交感神経を抑制するような暮らしぶりを続けること自体無理といえば無理でしょうね。
誤解のないように言っておくが、飽くまでも「原発性開放隅角緑内障」の一症例である私の臨床なので、閉塞隅角緑内障や急性症状などの場合は本当に注意しなければいけない時期があると思われる。




入院日にいきなり左目手術
2日前から4/d レボフルキサシン点眼を指示されていた。
成分はクラビットなので殺菌作用があるのだろう。
1時間前 サンピロ点眼(縮瞳薬)、生理食塩水点滴(ルート確保)
40分前から3分おきに サンピロ点眼、ベノキシール点眼(麻酔)を交互に2回ずつ。

車椅子に乗り、帽子をかぶって手術室へ。
手術台に仰向けに寝て、頭をくぼみにあてがうようにする。縛られたり押さえつけられたりはない。
セファゾリンナトリウム点滴(抗生剤)
右腕に血圧計、左人差し指に体内酸素濃度の計測器。周到なバイタルチェック。

眼内アプローチトラベクロトミーオペ開始
「お名前をfull nameでどうぞ」
「今日はなんの手術をしますか?」
「どちらの目ですか?」
間違いのないよう、このように確認される。
かくも厳粛に開会式が終わると、目を閉じたまま消毒、目を開けて消毒、大きなセロテープみたいなものを左目の上に貼り付け、目ん玉の大きさにハサミで切り抜かれる。
何かの器具で目を開いたままに固定される。
鼻側から眼球に麻酔注射がなされる。「ブスッ」というより「スッ」と入り込んでくる。局所麻酔なので針の先もよく見える。
「少し上見て・・・。顔左に向けて・・・。足の方見て・・・・。顔右向けて・・・」
と医師の指示通りに眼球や顔を動かすことができるのだ。
自分は一臨床科として興味津々でまな板の上に乗っているからいいものの、「あ、今、レンズ体が剥がれたな・・。おっ、黒目と白目の間を丸く切ってるぞ!」なんてことが見えているので、子供なんかだと恐怖のあまり眼振が起こったりしたらどうするんだろうなどと思いはしたけれど、極めて優れた術式であり、俊腕な医師に感服した。
その理由。
・全く血を見ることがない
・無痛(一番痛かったのは点滴の針を刺すとき)
・時間にして10分弱
◎最後に「うまくいきましたけんね!」という医師からの労いの言葉
・術後一時間、点滴しながら安静。そのほかは自由気まま。
・4~5日で視力は完全に回復(個人差あり)
術後、看護師が医師に「先生、手術中に鹿児島大学の⚪️⚪️先生から電話があったんですが・・・」と伝えるシーンがあった。医師はあいかわらずぶっきらぼうで「そーでなんだや」みたいな口ぶりだったが、やっぱ大物っぽい。

術後の診察
毎朝7時台に、主治医の回診がある。総合病院の外来は何時間もかかって疲れるが、医師はこんなに早朝から仕事があって、当直なんかもあるからさぞや大変だろう。感謝感謝。
外来では気がつかなかったのだが、このにこりともしない医師はとても親切だ。看護師がいなければ、自分で患者の車椅子を押す。お年寄りから「先生、眼圧が15てていうのは良くなっちょーですかいねぇ?」と聞かれれば「ここに来なったときは40でしたけんね。良んなっちょーじゃないですか?」という具合である。(しかし眼圧40ってすごい・・)
この間、4~5人並んで待っているので、同病者間の交流が少しある。
術後一旦眼圧が上がって下がるようだ。隣の人は手術翌日30まで上がって翌々日は3まで下がりすぎたが、2~3日で安定して予定通り退院された。自分はそこまで変動はなかった。手術翌日から18、21、18、18、15だったかな?

術後の治療
術後の夜と翌朝のみダイアモックス25mg錠(抗眼圧剤)服用
レボフルキサシン(クラビット)、サンベタゾン(リンデロン)共に抗生剤点眼薬。一日4回1か月継続
感染症予防のため首から下はシャワーができるが、顔が洗えなくおしぼりで拭いていた。看護師さんがシャンプーをしてくれるという話だったが、なんとなくはぐらかされて5日目に洗髪解禁になるまで洗えなかった。入浴は術後9日目から可。

術後の見え方
手術日は勿論眼帯。誤って眼球を圧迫しないようにプラスチック板が付いている(ウルトラマンの目みたい)
数時間して眼帯をとって見てみると、光源がわかるくらい。
鏡で見てみると少し充血しているが、切った貼ったの後は見られない。車輪眼みたいになってたらかっこいいかなという淡い期待はあったのだが・・・。
翌日、もう眼帯が取れる。眼鏡が曇った時のような見え方。
日を追うごとに徐々に霧が晴れていくような感じ。
5日目、完全に視力回復。

研究協力
5日あけて両眼手術をしたのだが、執刀医が研究者でもあることから研究協力の同意書2通に喜んでサインをした。
・「緑内障患者に対する眼内アプローチトラベクロトミーによる眼圧下降治療の安全性と有効性評価」のため、術後の経過も含めて研究データのサンプルとなる。グラフの一部分が自分のことだと思うと嬉しい。
・「眼科手術により摘出された組織・細胞のライブラリー構築」のサンプルとして右目の房水を提供。個人情報保護されるが、「アインシュタインの脳は小さかった」みたいに「妹尾哲巳の房水は・・だった」とライブラリーに残るのもいいなあww
チャイコフスキーぶり(数年ぶり)にピアノコンチェルトやることになりました。今回はグリーグです。
水間先生とも、なかうみ響とも初共演です。まだオケ合わせしてないけど、たんびに弾きかた違うとおこられるかな😅
幸い秀逸なカデンツァは大好きなので楽譜通り弾くと思います�(^ ^(^_^)v
アルゲリッチみたいに鬼速に弾けないので抒情的に弾きたいな。
なかうみ
ジョン・ケージのような曲が作りたいけど、「4分32秒」じゃあ、パクリそのものだし・・
そこで「ソナタとインターリュード」みたいな曲を作ろうと思い立ち、朝からコーナンでボルトとプラスチック消しゴムを買い込んでプリペアードピアノを仕込んだ。

初仕事にしてはなかなかうまくいった。

https://www.youtube.com/watch?v=igdlMIlZPCA

まるでガムランみたいですよね。
せっかくなのでモーツアルトのピアノソナタを弾いてみた。

https://www.youtube.com/watch?v=zYSd-2xXQvE

もっとガムランっぽくなった。このアイディアには自画自賛(^O^)/
Twitterやアメーバにはずっと書き込んでいませんが、最近Facebook中心で
たまに書き込んでいます。
ちょっとネット倦怠期かな?
市民大学は一講師一講義が原則なのですが、ギターの村治さんがキャンセルになった関係で、バッハコレギウムの鈴木氏の前座レクチャーをしました。

演奏した曲は以下の曲でした。
・トッカータとフーガBWV565
・小フーガト短調
・インベンションハ長調
・フーガの技法より
・音楽の捧げものより
・シンフォニア変ホ長調
・平均率1巻1番プレリュード

「バッハは小川にあらず大海なり」
なので、フーガの技法と装飾音について少々触れただけのものですが、この部分
トッカータ

モルデントを鈴木氏はどう弾くでしょうか?

「フリーデマンの為の手引き」では、プラルトリラーなどは数が多いのに、モルデントだけは一回「ちゃりらーん」とやれと指示している。これは、J.S.バッハの推奨もしくは原則と言えそうな気がします。

しかし、他の作曲家はちいともそんなことは言っていない。


講義の中で、私は
「それではみなさん!競馬みたいに賭けてみましょうかw
鈴木氏のトッカータ冒頭のモルデントは何回でしょうか?
1回なら安全パイ。でも鈴木氏はコープマンの弟子だから、師匠みたいに2回もあり得る。3回やったら大穴」
と言って、私はピアノに向かい、楽譜のモルデントを、1小節目前半3回、1小節目後半1回、2
小節目5回弾きました。

鈴木氏の演奏は小生の予想通りの、ぴたり賞でした。
「当たったら100万円」って言っときゃ良かった・・・

ハープシコード以上にパイプオルガンは弾く人によって音色が違うとつくづく感じました。
ストップの組み合わせだけでなく、タッチによるところが大きいのでは??

有名な曲をカッコいいというのはかっこわるいけど、トッカータとフーガが一番良かった~
明けましておめでとうございます

御年賀をIT化してみました。


午年といえば感慨無量な思い出があります。
12年前、通級を始めたばかりの小学校2年生の子が年賀状をくれました。
鉛筆で馬の絵だけが描かれていました。
毎年年賀状をくれるのですが、だんだん字が増えてきて、昨年は圧巻の名文で大学進学が決まったことが書かれていました。


さて
●現任校2年目。
今年も、何より通級による指導を最優先します(公言)
全難言の指針を参照すると、私ひとりで担当者4人分の生徒をみていることになります。恐らく日本で屈指でしょう(自慢)

●タブレット端末の教材化にそそのかされて、今やタブレット3台、マック2台、ウィンドウズ7台+ガラケーとイエデンという生活です。

●家族のゴタゴタやらあって、しばらくシャキーンしたリサイタルができませんでしたが、今年は4月に2年ぶりのスーパーデユオを開催します。詳細はこのブログをご覧下さい。

●昨年は「指揮」に凝った年でしたが、敬愛する鈴木先生や保科先生の魔法の言葉により今年は「作曲」のベクトルが強くなりそうな予感がします。
フィジカルなピアノ、「八墓村」的な作曲、哲学、アニメ、コスメ、そして人情と学究の葛藤である教育心理臨床では出版も念頭に置いて・・・。

何かをやっていると、今すべき事の優先順位がなかなか決められないでいます。
一番自分を高めているのはやっぱウインドかな。指揮で演奏が良くも悪くも変わるという不思議な現象はやっぱり面白いです。

こんな贅沢な選択肢のあることって幸せなことですよね。


息子は早々と洗足に進学が決まり、4月からは末っ子と妻と私の3人暮らしとなります。
長女がマスオさんつれて帰ってきてくれると嬉しいんだけど・・・

本年も変わりませずご厚情のほどよろしくお願い申し上げます。

ハレルヤ

追伸
facebookにリクエストされる際はメッセージを付けて下さい。
この曲集からゲストをフューチャーできる曲を編曲中。
関係ないけど、この楽譜4カ国語で歌えるようになっていて面白い。


$妹尾哲巳-kije


妹尾哲巳+三浦芳男2台のピアノによるスーパーデュオ vol.5 「ロシアの作曲家シリーズ」
スペシャルゲスト 山﨑啓史
(トランペット


松江市総合文化センタープラバホール
2014年(平成26年)4月26日(土曜日)
午後2;00開演 (午後1;00開場)

入場料
前売り 大  人  1500円(当日2000円)
    高校生以下  500円(当日1000円)
    販売所   プラバホール、県民会館、タカキ楽器店 井上楽器 等
    E-mailによる購入方法        【松江ウインド】←クリック
松江ウインドアンサンブル公式HP、右下のメールアドレスよりご注文いただけます。

主 催  松江ウインドアンサンブル

☆就学未満のお子様づれのお客様は親子室をご利用下さい。その際、お子さまは入場無料となります。
☆休日のため、総合文化センター専用駐車場は満車が考えられます。周辺の有料駐車場、または公共交通機関をご利用下さい。近隣店舗駐車場のご利用は断くお断りします。

お問い合わせ 090-7373-7770(妹尾)
・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・
 妹尾哲巳(せのおてつみ)
 松江ウインドアンサンブル常任指揮者。島根作曲家グループ「紫陽花の会」所属。島根大学教育学部特別教科(音楽)教員養成課程鍵盤楽器専攻卒業。ピアノを長岡敏夫、横井和子、西岡光夫、seidlhofer setsuko の各氏に師事。あらゆる楽器、あらゆるジャンルの音楽に精通し、特にジャズなどの即興演奏を得意とする。現在、安来市立第三中学校教諭。通級指導教室担当教員のキャリアにおいても著名。

 三浦芳男(みうらよしお)
 島根大学教育学部特別教科(音楽)教員養成課程作曲専攻並びに日本社会事業学校研究科卒業。ピアノを田淵典子、小林昭三、各氏に師事。島根作曲家グループ「紫陽花の会」所属。「辺見康孝・高橋アキ デュオリサイタル」で委嘱作品「バイオリンとピアノのための”青の時代”」を発表。声楽器楽を問わず全幅の信頼をおかれるアンサンブルピアニストでありながら「精神保健福祉士」を生業とする異色の名手である。

 山﨑啓史(やまさきひろし)
 島根大学教育学部生涯学習課程音楽芸術コース卒業。東京ミュージック&メディアアーツ尚美コンセルバトワールディプロマ科修了。尚美在学中より関東を中心にオーケストラ、室内楽、ソロ等で演奏活動を行う。2008年、2009年アジアユースオーケストラに参加。世界各国で約30公演を行う。2012年、2013年プラバホールでソロリサイタルを開催。現在は山陰フィルハーモニー管弦楽団トレーナーなど、松江を拠点に後進の指導に積極的に携わっている。


 曲 目 (全てピアノを2台使用します)
・アレンスキー作曲 組曲第一番より「ロマンス」
・プロコフィエフ作曲 寺嶋陸也編曲「古典交響曲」作品25
・チャイコフスキー作曲 ランガー編曲 「イタリア奇想曲」作品45
・ラフマニノフ作曲 組曲第二番 作品17
・ショスタコービッチ作曲 ピアノ(とトランペットための)協奏曲ハ短調 作品35

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・アレンスキー作曲 「ロマンス」
 あまり聞き慣れない作曲家、アレンスキーは2台のピアノのために作曲されたオリジナル組曲は2つあるが、その第一番全4曲の冒頭の曲。ジャズのコード進行のようなト短調の部分とトニックのオルゲルプンクトが効果的なト長調の部分が交互に現れる構造は、チャイコフスキーの「舟歌」に酷似している。

・プロコフィエフ作曲 寺嶋陸也編曲「古典交響曲」作品25
 作曲者はハイドンの交響曲をイメージしたと言っている。ニ長調という典雅な調が確かに古典派を感じさせる。ソナタ形式の第一楽章。緩叙な第2楽章。メヌエットであるはずなのにガボットで書かれている第3楽章。軽妙な第4楽章。
 意外にも編曲者は合唱界で著名な作曲家寺嶋氏。アルゲリッチがレコーディングしているほどの名アレンジだが、出版されていないため、今回の演奏会のために寺嶋氏に個人交渉して手書きの楽譜を入手した。

・チャイコフスキー作曲 ランガー編曲 「イタリア奇想曲」作品45
 メランコリックな性格のチャイコフスキーが見た「太陽の国~イタリア旅行記」のような作品。最初のトランペットはスペインから聞こえてきたのかな?いや、ドラマチックオペラの描写なのかもしれない。やがてカンツオーネ、タランテラといったイタリア民謡風な部分が続く。チャイコフスキーの専売特許であるオルゲルプンクトのトレモロから始まるコーダはイカニモ現れる。

・ラフマニノフ作曲 組曲第二番 作品17
 大ピアニストでもあったラフマニノフは2台のピアノのための作品を4曲も、しかも全て組曲として作曲している。最高傑作「交響的舞曲」にもいずれ挑戦してみたい。
 この第二番はかの有名なピアノ協奏曲第二番の成功の直後に書かれたためか、非常によく似ている部分がある。マーチのような第一曲はチェレスタのような最後の部分は、バランスによって音色を変えることが出来るピアノの可能性を示唆している。速いワルツの第二曲では二台ピアノにしか出来ないアイディアが秀逸きわまりない。松江市の歌と同じ八分の六拍子の第三曲。指が縺れそうな猛スピードでタランテラと題されている第四曲。以上の四曲からなる。

・ショスタコービッチ作曲 ピアノ協奏曲ハ短調 作品35
 原曲はトランペットしか管楽器が入ってないオーケストラ(トランペットと弦楽合奏)を伴奏とするピアノ協奏曲なので、ピアノとトランペットのための協奏曲とよばれることもある。事実、トランペットは斜に構えてピアニストを食ってしまいそうな色っぽいカデンツアもあり、いわゆる「美味しいところ」満載なのである。
 四楽章からなるが、三楽章と四楽章は切れ目なく演奏される。冒頭よりベートーベンのピアノソナタ「熱情」で始まる。既製の曲が何曲入っているのか諸説あるが、こうした旧ソビエト的なパロディーは非常に恣意的である。特に、最後の”終わりそうで終わらない終わり方”は明らかに「ベートーベンみたいでしょ?!ここ、笑うところですw!」というショスタコービッチからのメッセージに聞こえる。
去年の記録が役に立ったので今年も演奏曲目を掲載します。記憶に定かではありませんが・・・

・津軽海峡冬景色
・ベートーベンの悲愴ソナタ
・ラジオ体操第一
・お祭りマンボ
・水戸黄門
・宇宙戦艦ヤマト・カルミナブラーナ
・函館の女
・ショパンの舟歌
・松江市の歌
・君といつまでも
・里の秋
・枯葉(ビバルディ風、モーツアルト風、ハイドン風、ベートーベン風、ストラビンスキー風、ミヨー風、プロコフィエフ風、バルトーク風、小曽根風)
・(他にもあったかなあ???)

台本なしの2時間でした。

次回はいよいよマジでバッハのレクチャーです
$妹尾哲巳-出吹クリコン2013ポスター

私にこの話が舞い込んでくる前に、出吹さんは、私に打診しても良いか、松江ウインドの了承を得ておられたそうです。キチンとした手順を踏まれますね。

全国三出の出雲吹奏楽団をこの私が小生が振るんですよ!?
この際ですから、団の胸を借りて、勉強させて頂きます。私のリハーサルのやり方は松江ウインドと変わらないのですが、いくつかの発見がすでにあります。

さらに
教師生活28年、こゆいおつきあいをしてきた名門平田中学校がゲスト!!
私が平田中学校のために作曲した「プレリュード」も演奏してくださるようです。

さらに
第25回という節目のクリスマスコンサート
一般バンドの魁として敬愛する片寄先生や金本先生やが錬成されてこられた団です。定期演奏会と別に25年ぐらい前からクリスマスコンサートをされるようになったんでしょう。

さらに
小生が新米教員だった頃、ひしこらやった思い出深い曲満載。ほぼ暗譜で弾けて振れます。

さらに
ポスターの写真がチャラ過ぎる
当日のプログラムはもっと凄いですよ。
JAROに通報されないよう、この髪で出ますので、ストレートのお手入れちゃんとしなければ・・

さらに
無料です

お問い合わせ
http://www.izusui.com/

 江津市立津宮小学校のPTA研修会で講演させて頂きました。
 お題は「通級指導教室」の話なのですが、いつものようにピアノ演奏のリクエストもあり、数曲弾かせて頂きました。

 校長先生が「昼食を一緒に食べよう」と誘ってくださったので、校長先生の給食の前で、私は愚妻弁当を広げ、談話しつつ頂いたのですが、校長先生に電話の多いこと多いこと。
私が食べ終わるまで、校長先生は、ほとんど箸が着かない状態でした。日々お疲れさまです。

 食後、昼休みの時間に、自らピアノの調律をしました。
 体育館にいた児童に「ちょっとピアノ動かすから手伝って!」
 「あ、ここまでピアノ押してくれないかな?普通はピアノはひくんだけど」というオヤジギャグには全く反応なしw

 ところがこの後のエピソードがびりっとくるんです。

 なんか変な音がするので、ピアノを分解してアクションを取り出して、掃除機をかけるのを小学生たちが目をきらきらさせながら見ているじゃないですか。

 かくいう私も幼稚園のころ、当時用務員さんと言われていたおばちゃんが操る「ガリ版印刷機」からプリントが止めどなく出てくるのが手品のようで、ずーっと釘付けになってたら「セノーくん!探したわよ!」と担任の先生に呼ばれてハッと我に帰ったことがありました。

 
 さて、試し弾き
 一番上のドから一番下のラまで半音階を弾き終えると、取り巻きの子ども達が「おーすげー!」
 (-_-)フッッ  じゃあぁ サービス・タイム
「スゲー!!!!『千本桜』だ!!!」
 (-_-)フッッ  ワタシナンデモヒクアルネ
「マトリューシカ弾いて!」「テキーラ弾いて!」「ポニョ弾いて!」「進撃の巨人弾いて!」・・・

 4年生ぐらいの男の子が「久しぶりに音楽を聴いて感動した!!」と言ってくれたのが嬉しかったなぁ。

 プロジェクターの準備も整い、さて・・ちょっとはピアノの練習しようかなと思っていたところに、通級の先生から「通級指導教室でコーヒーでもどうぞ」とのお誘いがあり、美味しいコーヒーを頂き、指導も見せて頂きました。由緒正しい津宮小学校通級指導教室は担当の先生が二人いらっしゃいます。施設も立派ですね。

 さて、本番の講演会。 90分という長時間の独演会を皆さんとても熱心に聞いて頂きました。
 予定外に6年生の児童有志数名が聴講。
 ジャンプコミックスを例にとった部分では、首を傾げている保護者・教職員よりも詳しいので誇らしげに頷きながら聞いていました。

 終わってからも校長室でPTA役員の皆さんと話は尽きず、全職員でのお見送り、おみやげはPTAの役員さん手作りのシフォンケーキ(箱には「本日はありがとうございました。お帰りの道中お気を付けて下さい」というメッセージカード付き)という、最高のおもてなしに感謝感激でありました。$妹尾哲巳-sifon1