お春とお夏は仏具問屋「播磨屋」の娘で、神田須田町界隈では評判の美人姉妹。
二人は女だてらに捕物好きで、姉のお春はその才を見込まれ、岡っ引きの辰平親分から十手を預かるほどだった。
ある日、ひょんなことから播磨屋に転がり込んできた若い浪人。
男は自分が誰で、どこから来たかもわからないという。
だが腰の差料は見事な業物、あるいは身分の高い侍なのか……。
三日月主水という仮初めの名をつけられ、姉妹の捕物に手を貸すことになった浪人。
だが、とある商家の女中の不審死を皮切りにした事件は、札付きの町方役人の殺しへと動きだす。
そしてその背後には、不条理に翻弄された一組の男女の悲哀が隠されていた……。
(文庫本カバーより)
和久田正明さんは、初読みだったかな?
どろどろ、ベタベタした表現もなくて、あっさりと爽やかな文章。
重々しい事件を扱うわけでもなくて、暇潰しに読む時代小説としては軽く読めて安心。
記憶を喪失している三日月主水の旺盛な食欲と滑稽味が面白い。
続編があるのなら、ぜひとも読みたいものだ。

