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こんにちは、ちえママです。

 

異色の時間本が本邦初翻訳。

気鋭のサイエンスライターが膨大な取材と文献で挑んだ「数式なしの時間論」 

 

『WHY TIME FLIES:

なぜ時間は飛ぶように過ぎるのか』

 

時間について脳内で起こっていること、そのとてつもなさには驚くしかない

 

コロナ禍での自粛生活で「いつも以上に、時間が過ぎるのが早い」と感じた人も多いのではないでしょうか。

コロナ禍でなくとも、年末になると「1年があっという間だった」と思いを馳せてしまうものです。
ですが、「なぜ早く感じるのか」「そももそも体のどこで時間を感じているのか」と一歩踏み込むと、たちまち謎めいてくるのが時間というテーマです。

本書では、もっとも身近でもっとも謎に満ちた存在である「時間」について、実験、調査、取材を通して深入りしていきます。

正しい時刻とは、今とは何か、人は時間をどうやって感知しているのか……「人の時間」の実態に迫ります。

ここでは

本書3章より、脳が「今」をどう捉えているのかの一端がわかる、錯視を利用した実験を紹介します。

 

錯視が示す脳の情報処理の方法

スタンフォード大学の神経科学者で、時間知覚の研究をおこなっているデイヴィッド・イーグルマンは錯視がお気に入りだ。

私たちの意識にのぼる経験は作り事にすぎないということ、そして脳の驚くほど確かな働きによって、ショーが夜ごとスムーズに運ばれているのだということを、それとなく教えてくれる。

これから紹介するフラッシュ・ラグ効果は「時間的錯視」という比較的小さなカテゴリーに属している。

それを示すには、さまざまな方法がある。
たとえば、あなたが見ているコンピューター画面に黒いリングが一つ現れ、画面を横切っていくとする。その途中で(ランダムでも、規則的でもかまわない)リングの内側がピカッと光る(フラッシュ)ように設定する。

リングの中で光るフラッシュ

 

ただ、あなたにはこのようには見えない。フラッシュとリングは、絶対に、同じ位置には見えないのだ。あなたには、リングが先に動いてフラッシュを置き去りにしたように見える。

 

実際の見え方

 

このフラッシュ・ラグ効果の実験はあまりにはっきり見え、あまりに簡単に再現されるので、あなたはコンピューターのモニターがおかしいのではないかと思うかもしれない。

だが、これは正真正銘、脳による一風変わった情報処理のやり方の表れなのだ。

「よくある説明は、「人の視覚系はリングがどこに動くかを予想しているから」という、1990年代に提唱された説だ。

脳は「今」よりほんの少しあと(正確には約ミリ秒先)を予想して、リングが来そうな場所の画像をあなたに見せている、という説明だ。

 

脳は予測不可能なはずの未来を言い当てる?

 

この考え方は簡単に検証できそうに思えたので、イーグルマンは実際にやってみた。
イーグルマンは、リングが上・下・逆戻りにコースを変える新バージョンのフラッシュ・ラグ効果の実験をデザインした。説の通りなら、これらの実験でも、リングはこれまで通りフラッシュを置き去りにするはずだ。
なぜならフラッシュ前の動きから、そこに行くことが予想されているのだから。

しかし、

そうではないことが起きた。

イーグルマン自身がやっても、別の人を被験者にして何度やらせても、観察者が目にしたリングは、新しい道筋──上、下、あるいは逆戻り──に沿って、フラッシュとはわずかに離れた位置にあった。

ランダムに方向転換をさせても同じことだった。
まるで観察者が、明らかに予測不可能な未来を、100%の精度で予測しているかのようだ。

いったいどうすればそんなことが?

 

――イーグルマン博士が見出した答えは本書にてたっぷりと解説しています。

本書で「時間を忘れる」知的読書体験を!

 

『WHY TIME FLIES:なぜ時間は飛ぶように過ぎるのか』

著者 アラン・バーディック

 

著 :アラン・バーディック    訳者:佐藤 やえ   

2021年10月20日発売     四六判/424ページ     定価 : 2,200 円(税込)

 

Alan Burdick(アラン・バーディック)

ニューヨーク・タイムズのシニア・スタッフエディター。これまでにニューヨーカーのスタッフライターおよびシニア・エディター、ニューヨーク・タイムズ・マガジンやディスカバーなどの雑誌のエディターなどを経て現職に至る。ハーパーズ、GQ、ナチュラル・ヒストリー、オンアース、アウトサイドなどにも寄稿し、その記事は『Best American Science and Nature Writing』にも収載されている。1 冊目の著書『Out of Eden:An Odyssey of Ecological Invasion(翳りゆく楽園 外来種vs. 在来種の攻防をたどる)』は全米図書賞のファイナリストにノミネートされ、オーバーシー・プレスクラブアワードの環境報告部門賞を受賞した。グッゲンハイム・フェローへの選出歴がある。小惑星9291 に名前が登録されている。家族とともにニューヨーク郊外に暮らす。

藤 やえ(さとう やえ)

翻訳家。薬剤師の資格を持ち、医学・医療情報の翻訳、自然科学系の書籍翻訳を手がけている。訳書に、『New Scientist 起源図鑑』『Beyond Human 超人類の時代へ』(ともにディスカヴァー・トゥエンティワン)、『国際移住機関 世界移民統計アトラス』(原書房)など。東京都品川区在住。

 

昨年の暮れから今月10月24日まで、

お店を開けることなくず~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~っと休業していて、生きがいである仕事が出来なくなって、

一日一日、ものすごく長くて

 

なぜ時間は飛ぶように過ぎるのか

 

とは

とても思えない毎日でした。

さて

これから営業活動が再開され、

どんな時間が待っているのでしょう。

 

 

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