こんにちは、ちえママです。
生命の物理的な理解と仏教用語の概念には意外にも共通性があるという。
生命誕生その8
──生命が誕生するには、物理学・化学的な必然性があり、きわめて特殊な条件が重なった地球だからこそ
実現したということですね。そのように考えると、私たちの存在自体がきわめて貴重なものに思われてきます。
本書を読んで、私は人生観が変わるぐらいのインパクトを受けました。
中沢先生はこうした生命起源の研究を通じて、何か物事の見方が変わったことはありますか?
中沢:読んでいただいて人生観が変わったとお聞きすると、著者冥利に尽きます。
自分自身では一著を世に問うて人生観が変わったわけではありませんが、
最近聞く機会が増えた「白骨経」をはじめ、仏教用語や概念が意外と、生命の物理的な理解と整合的だと納得することはあります。
本書で余計な言を加えた「徒野の煙」とか「不殺生戒」もそうですし、「輪廻転生」や「六道四生」なども、エントロピーや生物進化と一脈通じそうです。
──繰り返しの質問になりますが、生命はなぜ誕生したのか? 生命はなぜ進化したのか? これは哲学的ともいえる根源的な問いかけです。本書では、この奥深い疑問に、きわめてシンプルかつ極めて科学的に明快に説明されています。詳しくは本書を読んでいただくとして、現代ビジネスの読者のために、概略をもう一度説明していただけないでしょうか?
中沢:私の表現力では、概略にするとわからなくなりそうで、なかなか難しい御注文です。
物理の大原則の中に、熱力学第二法則というのがあります。
熱の出入りのないところではすべてのものが最大限バラバラな状態になっていて、
熱が出てしまうとその分、いろんなものが秩序化する、という原理です。
これを地球に適用すると、地球はその創生以来、宇宙に熱を放出し続けていますから、大原則に従って地球も秩序化します。
熔けて均一だった最初の状態から、重い鉄が地球の核に、より軽い鉱物がマントルに、さらに軽い水素や炭素は水や大気となって、地球は層状構造に秩序化しました。
プレートテクトニクスやプリュームテクトニクスで大陸や海洋もマントル内部も、今後はさらに3次元に複雑な構造に秩序化するでしょう。
同じ原理で、炭素や水素など軽い元素が秩序化して有機分子となり、それら組織化して生命体ができたのです。
生命体は何もしなければ、バラバラに分解してしまいますが、代謝機構をそなえることで、身体を維持して“生きる"ことができているのです。生物進化も、より多量の有機分子が秩序化する過程であって、新しい種の出現は生物界全体の階層化、すなわち秩序化なのです。生命誕生も生物進化も、物理の大原則のせいだとわかります。
こんな表現で理解して頂けたでしょうか? 概略ではなかなか表現できませんので、是非本書を御覧になってください。
本書は「話せばわかる」をモットーに記述してあります。
気分転換の
6枚。
どれもこれも、、、。
さて
この
躍動的なカモメの飛翔。
春よ来い、早く来い、
春になったら行きたいところが
たくさんたくさんありま~す。
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