こんにちは、ちえママです。

 

本の紹介です。

 

介護施設でのピアノボランティアを10年以上続けているので

介護の世界を知らないわけではない。

興味がわきました。

 

資本主義に亀裂を入れる介護の力「介護の世界にこそ希望がある」!

 

『完全図解 新しい認知症ケア 介護編』
著者:三好春樹
講談社 / 定価3,240(税込み)

 

何もできないと諦めていませんか?ケアが変われば、不安で混乱していた認知症の人も落ち着き、相互にいい関係が生まれます。そのための実践的なアドバイスが本書に掲載されています。
◆ 内容紹介
本書は認知症ケアの必要性が叫ばれているいまこそ、介護家族、介護職、介護周辺の専門家に求められている本でしょう。介護職は、認知症のお年寄りの言動を、理解不能と決めつけることなく、彼らが私たちに何かを訴えようとしているのではないかと考えなければなりません。こうした姿勢こそが、老人たちを落ち着かせ笑顔を生み出してきたのです。これを私は「介護の力」だと言ってきました。私たちに必要なのは「医学」ではなく「人間学」なのかもしれません。

 

 

「命より金」に抗う介護

 

「介護の時代」と言われ始めて久しい。「介護は国民的課題である」とも語られ続けている。しかし大多数の国民にとって、まだ介護は身近な興味の対象ではない。

関心を示すのは、自分の親が要介護状態になってしまったとき。そんなときに、いったいどうすればいいのかと私のような介護関係者に、ツテを頼って相談にくるといったことが多い。

そのとき私たちは、私たちにとっては日常である介護という世界が、一般の人たちにとってはほとんどイメージすることもできない遠い世界であることに驚くことになる。

こちらからは一般の社会は見えている。でも一般の社会からは介護の世界はちっとも見えていないらしい。ちょうど刑事ドラマの取り調べ室にあるような一方にだけ見えるガラスの壁が存在しているかのようである。

とはいえ、親の介護といった当事者になったときに初めてこの世界に頭を突っ込む、というのは当然のことではある。切実性があってこそ、興味も関心も持てるのだから。

しかし、一般社会と介護の世界のこの距離の原因はそれだけではなさそうだと私は考えている。

どうやら両者の間には価値観や人間観に大きな違いが生じているのだ。

だから一般社会からは介護の世界は〝見えない〟のではないか。そして私たちの側は、いくら語っても通じないから、とコミュニケーションをあきらめているような気がする。

 

3.11以降、私は「絆」とか「ひとつになろう」と言われるたびに違和感を募らせ恐怖すら感じてきた。なぜなら日本人は、「絆」からこぼれたり「ひとつ」になれない人に対しては残酷な民族だからである。

歴史をひもとくまでもない。この国では自殺者の数が年間3万人を越える状況がずっと続いていた。過酷な競争社会で金儲けにつながらないものはいじめを受けて会社から追い出されるのだ。いまや世の中は〝命より金〟である。

福島の原発難民はこの金儲けのための〝ひとつ〟からはじき出された人たちである。そしてこの国は、これからもそうした犠牲を作ってでも〝ひとつ〟を続けることを選択しつつあるのである。

そんな時代に希望はあるか。私は『希望としての介護』(雲母書房)という名の発言集を出版した。私は介護の世界にこそ希望があると考えている。

 

競争社会はスポーツのようなフェアな世界ではない。いかに競争相手の弱者を叩くか、身内の弱者をリストラするかという世界である。

しかし介護は違う。といっても全部ではない。なにしろそんな競争社会の原理が「介護の近代化」などと称して入り込んできているから。

でも、目の前にいる弱者にできるだけ寄り添おうとする介護はまだ健在である。金儲けになるけどこれはやるべきではない、金儲けにはちっともならないけどここは頑張るべきだといった、時代の価値観への抵抗が可能な世界なのだ。

介護という仕事をすること、そして、良い介護をしたいと思うこと、そのことが今の日本の価値観を変えることなのだ。大げさに言わせてもらえば、資本主義に亀裂を入れることなのである。

従って、監修させてもらっている『実用介護事典』も、読者にその〝希望〟が伝わるものでなくてはならない、と私は考えてきた。

しかし、一般的に事典に求められているものは客観性であり権威だと思われている。ところが、この客観性と権威こそ、介護という世界に最も相応しくないものなのである。

介護は医療の指示の下にあるべきだと思っている人が多い。特に医者と看護師には。しかし医療と介護には根本的な違いがある。

医療が根拠とするものは客観性である。ある薬を、A医師が注射したら効くがB医師では効かない、なんてことになるとその薬は認められない。しかし介護では同じ関わり方をしてもAさんとBさんでは効果が違うのが当たり前である。Aさんのときには落ち着くのにBさんでは異常行動が起きるということだってある。

つまり介護とは客観性の代わりに関係性がある世界なのだ。

だからこの事典では客観性には拘らない。

なにしろ介護という仕事は、手足の障害や認知症を伴った高齢者の個性的な人生を創り出すものである。そのためには介護職もまた個性を発揮せねばならないのだから。

 

もうひとつ、介護に相応しくないものが権威や権力である。

介護の最も難しいこととは何か。私は、介護する私たちが天使にも悪魔にもなりうることだと考えている。一介の介護職とはいえ、私たちは、いい意味でも悪い意味でも被介護者に対して大きな影響力を持っている。彼らの前では私たちも権力者なのだ。

権力を持った人は堕落する。そうならないための歯止めが求められる。それを道徳と言えば共同体にかすめ取られる。倫理と言えば個人に還元されてしまう。

私は思想こそが歯止めではないかと思う。

 

 

介護関係者にはもちろんだが、いつ当事者になるかもしれない多くの人たちの手元に置かれることを願っている。いざというときにきっといくらかは適切な判断ができるだろう

さらに願うなら、介護の世界に触れることで、新しい価値観を少しでも共有できんことを。

 

完全図解

とてもわかり易い。

 

 

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