8月3日 午後3時15分
半野良で飼っていた愛猫が死にました。
野良猫あがりのため正しい年齢は分かりませんが、
推定10歳くらい。

猫なのに、目が細いこに初めて出会いました。
野良なのに、いきなり懐いてきたこでした。

一見すると真っ黒だけれど、実は斑。
だから肉球はピンクのものもあったり。
耳が大きめ。尻尾が細く長くて。
人間の足が嫌いらしくて、
近くを歩いているとじゃれるなんてものじゃなく
がっつり攻撃されるんだけど、
でも、撫でてほしいときには
脛に額をこっつんしてくる気分屋さん。


とにかく猫らしくない。
目が細い。全くじゃれない。濡れるのが平気。

特技は時間を守ること。
明日は朝の6時に帰ってきてねと言っておくと、
ちゃんと±30分以内に帰ってくる。
言っておかないと夜中の1時だろうが早朝3時だろうが、
構わず帰ってきて、家に入れろと鳴いて。

最後の日、わたしは仕事。
朝「お仕事に行ってくるね」と撫でたときに、
顔を見て「な!」と、
弱ってからは最大の声で鳴いてくれました。
わたしの帰宅時間を分かっていて、
仕事に行っている間にお別れになるから、
ちゃんと「じゃあな!」と挨拶してくれたんだね。


玄関の引き戸を自分で開けるのも特技。
気づくと家の中にいて、玄関が開いていて。
その開き方は猫の頭一つ分のときもあれば、
お客様が来たのかってくらい広いときも。
人間が見ていると絶対に開けてくれなかった。


男前な猫でした。
とても頑固で、俺様な性格で。
女の子(雌猫)が大好きで、
何度猫パンチされても言い寄りまくり。
喧嘩上等、決して大きい方ではないのに
絶対に逃げなくて、しょっちゅう負う怪我も、
必ず正面からのものばかり。
でも、人間が助けに行くとスリスリと
御礼をしてくれる。
抱っこが嫌い。子供扱いはもっと嫌い。
抱っこして「いい子だね~」って言うと
確実に顔に猫パンチを食らうという。

獣医さんに余命数日と宣告されてから、
5日間、頑張ってくれました。
最後まで、かっこいい男でした。


雨に濡れるのが平気で、
水たまりのド真ん中を突っ切ってくる猫でした。
濡れたときにタオルで拭かれるのが大好きで、
拭いている間はご機嫌でのどを鳴らしていました。
でも、足を拭かれるのは大っ嫌い。
全力で抵抗するものだから、
諦めて後をついて床を拭くしかなくて。
もっと好きなのはやっぱりご飯。
拭いている最中にもご飯の気配を察すると、
タオルを背中に乗せて、長い尻尾をピンと立てて、
猫用食卓に走っていく、その後ろ姿が、とてつもなく可愛かった。

雨が降った時にこそ思い出す猫なんて、
そうそう出会えない。



猫用の食卓の主が居ない。
猫用の食器も要らなくなっちゃった。
寝床も、水飲み台も、キャリーも、
タオルも、猫缶も、猫用おやつも。
猫がいたからこそしていたことのいろいろが消えてしまったのがさびしい。

父はもう猫は飼いたくないと言っているけれど、
母は縁があったらって言うけれど、
わたしは是非帰ってきてほしいな。
我が家が嫌じゃなかったら、だけど。


ありがとう。

 


山下公園。

初めて行くわ、そういえば。