今回の選挙は、民主党の圧勝で終わったわけですが、振り返って、目に付いたのが、「どぶ板」選挙というキーワードです。

地元の有権者への地道な選挙活動を指す言葉のようだが・・・。


「わたしは誰よりもこの地域を愛し・・・」
「この町で育ち、この町に恩返しをしたい・・・」


一番強烈だったのが、今回選挙で敗れてしまった、自民党の片山さつきさん。

「浜松に105億円も予算をもってきたのは私!!」

って大声で叫んで、土下座していました。



この光景をみて、国会議員の仕事って大変だなぁと率直に感じ、大きな違和感を覚えました。

土下座が大変というわけではなくて、普段国会をメインに仕事をするわけですが、その場で国のために一生懸命やったとしても、おそらく地元では評価が上がらない。


やはり地元に帰って、有権者の声を聞き、それをまとめて・・・。

単純に言ってしまえば、上記の片山さんみたいにいくら、利益を誘導できるか?

みたいな・・・。(ちょっと言いすぎか)



「あの議員は地元をないがしろにしている」

という意見などもよく聞かれます。でも、国会議員は地方のためではなく、国のために仕事をするわけだから、なんかちょっと違うなぁと感じます。


市議とか県議は当然地域の代表ですから、地元のために仕事をするべきでしょう。


そのあたりの政治の構造の面があまり触れられないのは問題な気がします。
制度、システムもそろそろ見直した方がよいのではないでしょうか。

民主党さん、是非ご一考くださいませ。



国会の役割は??

公民の授業で習ったように国会は立法府、つまり法律を作るところのはず。
じゃあ国会議員の仕事って法案を提出することがメインなんじゃあ??


しかし日々流れてくるニュースは、法案に関してはあまり触れていない。


日本の国会では、内閣が提出する法案の割合が非常に高く、議員立法の割合は30%程度で、さらに成立する確率となる10%あるかないか・・・。

2008年でいうと、薬害肝炎の法案などが議員立法らしい。

内閣がなぜ法案を多く出せるのかというと、優秀な官僚がそれを作成しているから。

そうか~、法律知識がないと法案は作成できないものね。

でも民主党はかなり頑張って法案を作っていた印象が・・・。(実はほとんど廃案なんだが)


マスコミも、どの議員がどの法案を支持したとか、作成したとかわかるデータをなぜ出してくれない!!
(出しているのか、詳細は知りません・・・。)


国会議員白書


というサイトを発見しました!!

検索数から見る衆議院選挙のブログ-議員立法

どの議員がどんな法律を提出したか、どんな発言をしたかなどがわかるサイトです。


第1位は民主党の山井和則さんでした。なんと30もの法案を提出したようです。
しかし、すべて廃案に。ここが野党のつらいところでしょうね。
(内容の良し悪しは知りませんが)

たとえば、5名以上議員がいる政党には国の予算で法案制作のプロを雇うとか。

その分法案を担当している官僚を引き抜いて、各政党に配属。

そんな風にしないと、民主党が政権をとっても、今と同じ人が法案を調整することになるじゃない?


この部分がもっとスクープされない限り、政治は良くならないのではないでしょうか。

法律知識、もしくは全く興味がない人を国会に送るのは問題ありなんじゃないかな??




検索数から見る衆議院選挙-自民党vs民主党-2009年



財源問題よりも何よりも難しいのが、この部分だと感じます。

なぜならば、細かな法律整備や情報提供などがすべて官僚の手にあるからです。
特に細かな法律の解釈や言い回しは「官僚文学」と評されるほど独特で難しいもののようです。



日本でも優秀な人材が集まる各省庁。

政治家も彼らを上回る人材を集めて、法律知識の補充や情報提供を受ける必要があるでしょう。


行政と国会が法律知識や情報においていかに対等にし、監視しあう体制に持っていけるか。

ここが大事となるはずです。



「官僚文学」を上回る、「政治家文学」を!!