横道誠(2023)『発達障害の子の勉強・学校・心のケア―当事者の私がいま伝えたいこと』,大和書房
1章 基本的なことについて
2章 火星人の群れに囲まれた地球人の子ども
3章 親がまず冒険のための装備と仲間を整える
4章 敵はストレスとトラウマ
5章 社会性のダイバーシティ
6章 個性、文脈、当事者研究
7章 ゲーム式勉強攻略法
8章 フロー状態でやるテスト勉強
9章 ひとり探検隊のキャリア形成
10章 守るもののために諦めていく
当事者が本書を著しているというのが実体験をまぜてあり、非常に興味深かった。特に心に残ったことは、こだわりには理由があるという話であった。小説はなぜ小説かという話が例にあがっていた。なぜ「小」と書いてあるのかということである。調べてみると、大説というのが中国にあり、それと比較しての小説であったということである。こだわりには理由があり、実はそのこだわりは物事をより深く見ていこうという素晴らしいものなのかもしれない。多数派は「そんなこだわりは捨てたほうが良いのではないか」と思ってしまいがちであるが、このこだわりも大事にしていかないといけないと感じた。