本日7/22 アップリンク吉祥寺で映画「天空のサマン」上映後 同作の監督であり、ミュージシャンでもある金大偉さんと、セーンジャーさんがトークショーを行いました。

 

 

映画「天空のサマン」Website 

https://www.shaman-heaven.com/

 

サマンとは、シャーマンのこと。本作は金大偉 監督が中国東北を訪ね、残存する最後のサマン儀式を巡る満洲シャーマニズムの深淵を探求するドキュメンタリー作品になります。

 

 

 

映画の中では、モンゴルのサマン儀式も紹介されていましたが、実は満洲文字はモンゴル文字を原型としているそうです。


パンフレットやポスターの中央に縦書きで表記されている満洲文字の「天空のサマン」の「サマン」の部分は、モンゴル語での表記と全く同じだと、トークショーにてセーンジャーさんが話していました。

 

※日本語表記「天空のサマン」下に、白文字で縦書きされているのが、満洲語表記の「天空のサマン」。サマンの部分はモンゴル語でも全く同じ様にに書くそうです。

 

 

 

長い歴史の中で相対することはあっても、満洲族とモンゴル族は、基本的に非常に近しい間柄だったとのこと。

 

しかし、満洲の文化や歴史を伝える満洲語をネイティブで話せる人は、現在 10数名。消滅の危機にある文化遺産の一つとも言われています。

 

また満洲族の信仰であるシャーマニズムの伝統、サマンの儀式や祭りも、限られた僅かな村に残るばかり…。

 

失われつつある伝統や文化をどう次の世代に繋げていくか… それは満洲族だけの話ではなく、現代の様々な国や地域の民族にも同じ事が言えるのでは?と、上映後トークショーにて話されました。

 


映画、そして上映後のトークショーの話ではないですが、セーンジャーさんもモンゴル伝統文化の継承と発展を、馬頭琴演奏を通じて行っています。そう言う意味では金監督とセーンジャーさんは同士。

お互いにリスペクトしあい、それぞれの文化を日本に紹介する活動をしている事がよくわかるトークショーでした。
 

 

映画「天空のサマン」はアップリンク吉祥寺で上映中。その後、京都や大阪他 順次全国にてロードショーを予定しています。ご興味のある方は、ぜひチェック下さいませ。

映画「天空のサマン」Website

https://www.shaman-heaven.com/