少女ポリアンナ物語 から抜粋
1920年のアメリカ西部の小さな町に8歳になるポリアンナ
という1人の少女が住んでいました。
ポリアンナは4歳の時にお母さんを亡くしていた為、教会の牧師をしているお父さんのジョン
牧師と一緒に貧しいながらもつつましやかに2人で暮していました。
元気でいつも明るいポリアンナのたった1つの心配はお父さんのジョン牧師が病気がちだった事でした。ジョン牧師は優しいお父さんでしたがポリアンナが人の悪口を言った時には厳しくさとし、良かった探しをするように言うのです。良かった探しというのはお父さんとポリアンナが始めたゲームでした。
お母さんのジェニー
が亡くなりお父さんとポリアンナの2人で寂しく暮していた頃、お父さんとポリアンナは聖書の中に書かれている
“喜び”
や
“楽しみ”
の言葉を一緒に探したのです。
聖書の中には800もの“喜び”や“楽しみ”の言葉が書かれていました。
ポリアンナはそのおかげで字を覚え、数を数える事ができるようになったのです。
「いいかいポリアンナ、神様が800回も
“楽しめ”
とか
“喜べ”
とか言われているのは私達みんなが喜ぶ事を望んでいらっしゃるからだよ
。
これからは聖書の中だけではなく毎日の色々な事の中から喜びを探してごらん。きっとどんな事にも良かったと思える事があるはずだよ。
お前とお父さんとどっちが良かったを探せるか競争しよう。わかったねポリアンナ」
それ以降、ポリアンナは身の回りの出来事の中から良かったを探すようになっていたのです。