後輩「新しい能力を手に入れました」

 

先輩「いきなり痛いことを言い出したね」

 

後輩「痛いのにはもう慣れました」

 

先輩「慣れちゃいけないと思うけど」

 

後輩「それより、能力を披露させてください」

 

先輩「いいけど、あんまり物騒なものはやめてね」

 

後輩「いきます・・・いの一番、万心総射」

 

先輩「・・・」

 

後輩「どうですか?」

 

先輩「どうですかと言われても、何も起きないよ」

 

後輩「起きてますよ。よく見てください。満身創痍じゃなくて万心総射になってるじゃないですか」

 

先輩「前回のネタを引っ張ておきながら、漢字が変わっただけじゃない。しかも活字じゃないと伝わらないネタだし」

 

後輩「どうせ活字でしか表現されない無駄話なんだから問題なしです。すでに見ていただきましたが、この能力はどんな言葉でも強そうな漢字に変えて必殺技っぽくできます。ちなみに先ほどの万心総射は周囲の人の心を射抜きます。いろんな意味で♡」

 

先輩「心を射抜くわりには私には効いてないようだけど」

 

後輩「必殺技っぽくするだけで必殺技ではないですから」

 

先輩「無駄話ならぬ無駄スキルだね。簡単に言えばヤンキーの夜露死苦と同じレベルか。ほかにもできるの?」

 

後輩「大刀剣託」

 

先輩「そんな物騒な物を託す不動産屋はいない」

 

後輩「装豪鋲印」

 

先輩「そんなところで受診はしたくないね」

 

後輩「古歌光螺」

 

先輩「必殺技かどうかは怪しいけど、きっと私の好きな飲み物だろうね」

 

後輩「剛殻鬼眼」

 

先輩「ダウト、それはすでにネタとして存在しています」

 

後輩「大東文化大学」

 

先輩「つよそ~ って、それはすでにネタとしてあるうえに、漢字がオリジナルのままじゃん」

 

後輩「しまった。MPが尽きてしまったようですね」

 

先輩(そんなくだらない能力でもMPとか使うんだ・・・)