生体 の流れ(一)
◇加 齢
躍動する生体も加齢と共に衰えていく。
衰え行く生体は躍動する中で経験した数多の学びで輝き、天寿を全うする喜びを知るのである。
歳も70過ぎ腰痛は毎年出没し、まして2年ごとには自己記録を更新する生体異常の発症をも見る。
2015年秋、田舎の雪囲い作業中の肩腱板断裂事故による縫合手術、呼吸できる歓喜を体験し、2017年夏には前立腺癌、田舎の江戸っ子は歯切れよく全摘出手術、後遺症もなく人並みの好調を喜ぶ。
そして今回8月29日は脳梗塞を発症して現在入院中、
いずれにしても事象の全てが、善と働く生命力のすばらしさを知る。
人生に偶然は存在しない。
◇事の始まり
<シッチヤン テレビ オ-バン見たよ 良く映っていた>
連休明けMさんから電話が入った。
彼とは入社同期の古い友達そして今日の僕の基盤となった恩人でもある。
4月、榴ケ岡公園はワンカップ片手にお花見、そしてナイター観戦以来で、近々一杯やろうと話していたのだが、A代議士のバスツアー、小中学校の同級会主催、父母の七・三回忌法要、地域防犯活動の資料作成と立て込み、遅れ遅れて8月も下旬の28日になっていた。
好きな日本酒を楽しみながら、近況と昔話を語り酔いしれるのである。
・発症前夜
泉中央駅は3Fうどんの杵屋、5時半過ぎ晩酌セットでスタートした。
家族に心配をかけまいと、お互い帰りの時間はシニアクラスにセットする。
楽しい時間はアッと言う間に流れる。
またの再開を祈念してお互い8時の予定バスに乗る。
自宅近くに着く頃僕はうとうととなり、バス停一つ乗り過ごしたようだ。
家内が心配するだろうと急ぐ、玄関に着くなりバタンキュ-・・・・・・・・・・・・
・朝
5時過ぎ目が覚める、ベッドに座るが何かふらつく、汗が滝のように流れる。
家内の疲れているのを知っており、そっとベッドから離れ、
階段を何とか四足で降り浴室へ向かう、ふらふらしながら湯船に浸かる。
気持ちはいいが一向にふらつきは止まない、眠い、寝てしまいそう。
待てよ、危ない、過去の経験からこのままだと溺死の憂き目に合う。
何とか湯船からはい上がり、体をふき下着を着て神前座布団を枕に横たわる。
動くとふらつきが出て気持ちが悪い静かにしていたい。
今日はとても出勤できる状態ではない、仕事は明日に振り替えてもらおう。
半時ほど経ったのだろうか家内が起きてきた。
家内は、夕べ食べさせようと冷蔵庫に入れておいたスイカを出してきた。
おいしい、お腹が無性に空く、冷たい麺が食べたい。
稲庭うどんを作ってもらい食べる うまい。
血圧の薬を飲み会社へ電話。体温を測るが36度6分の平熱、ふらつきながら2階のベッドへ、とにかく眠い・・・・・・・・・・
○黄昏(たそがれ)行くたおやかなすすき
