仙台ソフトウェアテスト勉強会のブログ -2ページ目

仙台ソフトウェアテスト勉強会のブログ

2012年から立ち上げた仙台ソフトウェアテスト勉強会のことなどを綴っていきます。

8月の仙台ソフトウェアテスト勉強会は探索的テスト入門②ということで、先月に続いて探索的テストについて勉強会をしてみました。

なんと仙台のソフトウェアテスト勉強会は30回目!!いやー大台ですねぇ(笑


まずは今日のお菓子の紹介!

今回は北海道土産の白いブラックサンダー!!

白いのか黒いのか気になりますねw

http://www.yurakuseika.co.jp/02lineup/detail/white_bt.html



最初にCem Kanerさんの定義とJames Bachさんの定義を確認しました。

これは前回のエントリを見てください。

http://ameblo.jp/sendai-test/entry-11902909117.html


今回初めての人と前回参加してくれた人がいたので、まずは演習を分けてやってみました。

 今回初めての人:マニュアルをチャータとした探索的テスト

 前回参加してくれた人:リスク一覧をチャータとした探索的テスト


マニュアルを使った探索的テストは前回と今回やってみましたが、テスト対象の理解にもいいですし、スモークテストなどでも活躍しそうです。


リスクの方はリスクを挙げてもらい、挙げてもらったリスク一覧をチャータとして実施してみました。残念ながら有効なバグはでませんでしたー





さて、一通り終わったところで今回のメインの説明です。

James WhittakerさんのMicroSoftへの投稿記事が元になってます。

探索的テストはツアーに例えられます。経歴も凄くてMicrosoftからGoogleそしてMicrosoftへ。Googleがオカシクなっている激白 とか、この人の話は本当に面白くて、いつか話を聞いてみたいと思ってます。


探索的ソフトウェアテスト

http://msdn.microsoft.com/ja-jp/library/jj620911.aspx


MicroSoftの訳も機械翻訳なので、相当読みづらいです。しかも原文に誤字があったりして…

一応、自分も原文を読んで訳しましたが、確認も混めてKazuさんのブログを参考にしましたー ありがとうございます。大体合ってそうですw

これ今年中に全文を日本語に訳そうと思います。



ガイドブックツアー The Guidebook Tour

→ユーザーマニュアルやオンラインヘルプを使い、ガイドから外れないようにテストする。


マネーツアー The Money Tour

→営業がお客さんにデモをする手順でテストする。(これをすることで営業がデモで失敗するのを防ぐことができる)


ランドマークツアー The Landmark Tour

→いくつかのランドマーク(=目印)を選び、ランドマークからランドマークへの経路のカバレッジマップを作りながらテストをする。


知的ツアー The Intellectual Tour

→境界値などエラー処理を外れるような厳しい値を使ってテストをする。


FedExツアー The FedEx Tour

→あるデータに着目して、そのデータのライフサイクルが機能によってどうなるかを考えテストする。


ゴミ収集車ツアー The Garbage Collector’s Tour

→細部にはこだわらず、画面ごと、ダイアログごとに大まかな箇所をテストする。


嫌な隣町ツアー The Bad-Neighborhood Tour

→バグが偏在する箇所を狙い、テストする


美術館ツアー The Museum Tour

→レガシーコードに着目し、テストする。


裏通りツアー The Back Alley Tour

→ユーザに使われていない、注目されていない機能をテストする。


徹夜ツアー The All-Nighter Tour

→ファイルを開きっぱなしにするなど、連続して何かをしながらテストする。


スーパーモデルツアー The Supermodel Tour

→機能や動作ではなく、見た目(UI)や画面のレスポンスに特化してテストする。


カウチポテトツアー The Couch Potato Tour

→可能な限り最低限の操作で機能を使いテストする。


強迫性障害ツアー The Obsessive-Compulsive Tour

→リピート、リドゥ、コピー、ペーストなど同じ操作を何度も繰り返す。



そして今回は、この中から2つ選んで実施してみました。

1つ目はスーパーモデルツアーです。なんといっても名前がいいですよね(笑


スーパーモデルツアーでの気になる点はこちら・・・

・トマトのアイコンだけが立体的で赤いのが気になる(ワンポイントか?!)

・Doneに行くときだけ動作が違うのが気になる

・チェックをダブルクリックすると、イベントが残っていて削除→ToDoに行く

・画面上部に数が出ているが、ToDOはその色とタスクの色が合っていない。

・テーマをSnowにした場合は枠線が見えにくい



続きましてランドマークツアーです。

これは何をLandmarkとしてもいいのですが、今回はToDo、Doing、Done、(Taskの)削除をLandmarkとして実施してもらいました。

ここの経路を取って行きますが、Landmarkさえ決めてしまえば、ほぼ状態遷移の考えに近いと思っています。

少し状態遷移テストの説明や0スイッチや1スイッチなど網羅の話もしました。

たぶんこのツアーのポイントは何をランドマークとするかでしょうね。今回は状態を持っていそうな箇所に特定しみましたが、他にも上手い方法があるかもしれませんね。


ちなみにこのランドマークツアーでの気になる点はこちら・・・

・Doneに行くときと復帰するときはイベントが違う(ドラッグ&ドロップではない)

・Doneから復帰のときはDoneの遷移前のカテゴリに戻らず、ToDo(Middle)に配置される


いつか腕に自信のある人をあつめて、ガチの探索的テストコンテストできたらなぁ~と思います!



参考)

探索的テスト入門

http://www.slideshare.net/goyoki/ss-34292539


シナリオベースの探索的テストとは何か。(ソフトウェアの品質を学びまくる)

http://blog.livedoor.jp/prjmng/archives/52338365.html