読み終えました。
脳死判定、臓器提供、臓器移植、けしてフィクションだと気軽に読める内容ではなかったです。
いつもの東野圭吾作品とは何か違うな、と、読み始めて感じました。
爽快などんでん返しもないし、魅力的な女性はいつもの描写と違う。
ただ一点に固執し突き詰めて描かれるこの作品にはいつも以上の説得力と圧力がありました。
なぜ子供達は臓器移植の為にアメリカへ行き莫大な額を必要とするのか。
日本ではなぜ臓器提供者が増えないのか。
ほんの入り口に過ぎませんが勉強になりましたし、臓器提供有無の意思表示の大切さ、難しいさを考えるいい機会になりました。
意見が違ったとしてもそれは対立することではないですよね。
お互いを受容し尊重することが大切なんだと思いました。