イミテーション・ゲーム | 千田真司since2012

千田真司since2012

ダンススタジオFABULOUS BUDDY BEAT主催
ダンサー、コレオグラファー、としても活動。
ダンス、舞台関連のお知らせを投稿します。

第二次世界大戦時、解読不能と言われたドイツ軍の暗号「エニグマ」を解読したのはイギリスの天才数学者アラン・チューリング。

歴史学者によると、彼は暗号「エニグマ」を解読し、大戦終結を二年早め、1400万人の命を救ったとされている。

にも拘らず、彼が同性愛者であった(当時のイギリスでは違法)事で50年以上も功績を讃えられることがなかった。(2013年エリザベス女王により功績を認められる)




と、いった内容のDVDを観ました☺
天才を取り上げた映画は多くありますが、中でもこの人の成し遂げた功績は特別な気がします。

想像してみます。第二次世界大戦があと二年続いていたら。ヨーロッパでのドイツ軍による被害も拡大していたでしょうが、日本も引くに引けずじり貧状態のまま地獄のような二年が続き、第三の核被害地が出ていたかも知れません。

1400万人の命の重み。

なのに彼は同性愛者だったばかりに、今では当たり前のように受け入れられる事なのに、ただそうであったということで罪に問われ、裁かれ、41歳という若さで自ら命を絶ってしまったそうです。

字幕を追っていると「普通」という単語が多く使われていたのだけど、やはり天才と言われる一握りの人間は普通ではないんでしょうね。生きにくいんでしょうね。間違いなく彼等が人類の進歩に多大な功績を残しているのに。
この作品ではアランと普通だけれども優秀な仲間達との友情も描かれていて、そこも一つ見所です。


難しそうな内容ですがそんなことはなくダイレクトに色々な事を考えさせられました。

良かったら観てみてください



そうそう、彼の功績はそればかりではなく、解析に使用されたマシンは「チューリングマシン」と呼ばれるようになり、現在では名を変え「コンピューター」と呼ばれているそうですよ☺
どの時代にも天才はいるんですね。
彼は当時から「人のように考えるマシンは実現できる」と言っていたそうで、タイトルの「イミテーション・ゲーム」と言うのは彼の論文のタイトル。
〔模倣(マシン)識別ゲーム。みたいな事だと思う。〕


作中で、人間かマシンかを識別するためのゲームをする場面があるのですが、今のAIなら「人間」と識別されるかも…ですね