今年35になる独り身の女である私ですが、元々美容や整形には全く興味がなく無頓着な人間でした。

自分の顔に100%満足してるわけではないけど、そんなに強い不満もなく最低限の肌管理や化粧をしてるだけ。

特に結婚への憧れもなくもはや諦めて、友人達がマッチングアプリや結婚相談所に登録して頑張っていても自分とは別世界のように感じただ毎日を仕事に追われ、休みの日には筋トレと家事をこなすようなそんな日々を送っております。

そんな自分が自分の顔に対してコンプレックスを感じ始めたのが約一年前の事でした。

 昨年のGWに実家に帰り、両親や姉家族とBBQをしていたその時でした。

『あんた!どうしたの?右目が腫れてる!』

4〜5年前から私の右目の上瞼は重量に引っ張られるように垂れはじめ、目頭側の皮膚がまつ毛に被さってきたのです。

自分の中では自然現象として受け入れていたのですが母から言われて初めて『自然な変化』を「病的な何か」として捉え始めたのです。

それから数ヶ月後、学生時代からの友人とランチをしていた時に同じ事がありました。

『どうしたの?右目が腫れてるよ?』

友人は本当に心配そうに手鏡を見せて私に確認するように促してくれました。

母に言われた時も友人に言われた時も自分では『なんでもないように』振る舞っていました。しかし、第三者からこんなに指摘されるという事は、他の人も同じ事を思ってるんじゃないか、私の右目をどう見ているだろう?そんな疑心暗鬼になるようになってしまいました。

決定的な事が起きたのは今年の4月です。

実家に帰省して甥っ子と遊んでいる時にこれまた母から言い放たれた一言でした。

『あんたも目の下膨らんできたわねぇ。』


二十代の頃から気になっていたクマも母の一言で決定的にコンプレックスになり、私は以前のように鏡で自分の顔を見れなくなってしまいました。