とても久しぶりの更新です。
先日の生配信で、久しぶりに皆様にお顔を出す機会がありました。体調の事もありマスクをしての参加でしたが、とても楽しい時間を過ごせました。
コロナの自粛から仕事が無くなり、更に追い打ちを掛けるように病気になり、日々を必死に回復の為に過ごす。
たまには自分を見つめ直す時間も必要だとよく言われるけど、それは何か打ち込める物があって、がむしゃらにそれに邁進するが故に周りが見えなくなる。そんな時に必要な物だと。大好きな仕事も歌もできなくなり、治療以外にやれる事がない毎日の中で、考える時間だけは腐るほどある。見つめ直すどころか、見つめ過ぎて朽ち果て、新たに構築する気力も体力もなくなり、絶望の中で生きる毎日。
大げさに言うとそんな状況の中で過ごしてきたこの半年。もちろんコロナの影響もあり、気分転換の外出も観劇も映画館へも行けない。
自分がなんの為に存在しているのかわからなくなり、舞台に立てない役者などもはや役者ではなく、存在意義はどこにもない。
コロナがなければもしかしたら病気も発症していなかったかもしれない。と思ったところで何かが変わるわけではなく。
この期間で映画の撮影があった事で、かろうじて役者である事へのプライドというか、意地みたいなものが保てたのかもしれない。
こんな状態でも使ってくれた監督であり友人でもある北御門潤氏には本当に感謝しかない。
恐らく、この人生で1番のピンチだと思う。
現実的な話をすると、人間は働かなければ生きていけない。それはもちろん稼がなければと言う事。
僕の場合、幸せな事に大好きな事で稼がせて頂いている。それが稼ぐ事も、舞台に立つ事もできない。
当然心もどんどん荒んでくる。正直、引退を考えた。
エンターテイメントの世界で生きるのはこの時代大変だ。多くの仲間も仕事を失っている。
コロナの影響が少ない仕事で、病気の影響も少ない。
そうした方が楽になれる。
でも、僕の心と身体は、演じる事、喋る事、歌う事を求めていた。いや、求めていると感じられたのは、病気が回復してきたからかもしれない。
先日、久しぶりに舞台を観てきた。
劇団SWAT！のアトリエ公演。凄く緊張したし、ちょっと怖かった。でも、観てる時に、今まで自分が感じてきたのと同じように、自分ならこうするなぁとか、ここはこういう言い回しをするなぁとか、自分に置き換えて観ていたのだ。
やっぱり僕は役者で居たいのだ。舞台に立ちたいのだ。
勇気を振り絞って観に行って本当に良かった。
身体は4割くらいまでは回復している。
このまま行けば来月には復帰できると希望的に思っている。
そして、来月からは映画の本編の撮影が始まる。
それまでに、壊れまくった心と身体をもう一度整えて、生まれ変わった、いや、バージョンアップした我孫子泉で舞台に戻りたいと思います。
最後まで読んでくれてありがとうございます。