ふと、挫けそうな時に昔の出来事を思い出す。
15年くらい前にミュージシャンに憧れて
大人になったらステージに立って歌いたい。
そんな夢があった。
中学の頃に学校にも行かず
ギターをずっと弾いていた
高校も行く気が無かったがなぜか行ってしまった。
それでも
悪ガキだった俺は悪さをして
高校を1年で退学になってしまい
やる事もないので毎日がパラダイスに感じていた
そんなある日
友達から連絡があり、俺の大好きなバンドのLIVE DVDを貸してくれと言うので
仕方なく貸しに行った。
そいつとは中学1年の頭にケンカしてから
仲良くなって
それから高校も同じだったので一緒に通っていた。
高校1年のときは毎日そいつと遊んで
日が暮れても夜中の12時をまわるまで
一緒に遊んでいた
そんなこともあり
彼は俺の夢を知っていた。
沢山の知り合いの中でも友達と呼べる存在だ
家に着いた俺は『DVD持ってきたぞ!』と言って彼が出てくるのを待った
何故か
いつも何かに不貞腐れていた顔で迎えてくれるはずが
何故か満面の笑で登場。
そんなにDVDを観たかったかと思うと
俺も笑っていた
一緒にDVDを観て
しばらくしたら部屋の奥から使い古しのベースを持ってきた。
『なに?』と聞くと
『これ お前にあげるよ』
と言ってベースを俺に差し出した。
ん?
『DVDと交換ってことか?』と聞くと
『違う、DVDは借りるだけだよ でも俺もぅベース弾かないからあげる』
え?
『ベースやってたの?』
と聞くと
『やったけどなんだか飽きちゃってね(笑)』
ちなみに俺 ベースじゃなくて
ギター専門なんだけど…
と
思いながらも
ありがたく頂いた。
彼は何も言わなかったが
俺がなかなかバンドを組めなくて
1人で打ち込み主体の音楽を作っていた事
本当はバンドがやりたい事
彼は知っていたらしい。
いい奴だ。
DVDは別にあげてもいいや
と
思っていた
それから毎日弾いて
ソコソコ弾けるようになり1人で感動していた。
今度あいつに会ったら聴かせてやろう
驚くだろうな…
そう思って
練習を続けていた
1ヶ月くらい経った日の夜に
あいつの彼女から電話があった。
なんだかソワソワしていて
何を喋っているのか理解できなかった
あいつの彼女が
『死んじゃった…
首吊って自殺した。』
ウソだろ(笑)
だけど電話の向こうでは
彼女が泣いている
理解するまで時間がかかった。
『今日これからお通夜だから…』
そう言って電話を切った
俺は信じない
自分の目で見るまでは
絶対に信じない
でも
棺桶の中には
そいつが寝ていた。
不思議と涙も出なくて
頭の中で
バカヤロウ
と
そいつに怒っていた。
沢山のあいつの気持ちを考えたら
今現在の最近になって泣いてしまう
あいつは
いったい何に苦しんでたんだろう
いったい何があったのだろう
そんな
顔を1つもしないで
一緒に遊んだあの日
そう言えば
あいつ笑ってたな…
もしかしたら
俺の事を呼んだのも
ベースをくれたのも
アイツなりに沢山の考えて
悩んだ結果なら
世間では決して正しいとは言われないだろうが
男が考え
悩んで
出した決断なら
俺はそれを受け入れようと思う。
そう
挫けそうなときはいつも思い出す。
俺はまだ
夢を諦めていない。