次男の中学受験が、ついに終わった。

長男、長女、そして次男。
振り返れば、足かけ10年以上にわたる、我が家の中学受験との付き合いだった。

正直に言えば、長男も長女も第一志望校には届かず、悔しさや申し訳なさが残る受験だった。
「もっと何かできたのではないか」
そんな思いを、親として何度も抱えてきた。

今回、次男の第一志望校には2回の受験チャンスがあった。

前期試験。
極度の緊張からか、算数で大きく時間配分を誤り、半分ほど白紙のまま終了。
試験会場から出てきた次男は、今にも泣き出しそうな顔をしていた。

それでも気持ちを切り替え、午後からのすべり止め校へ。
集中力を切らさず臨み、結果は「合格」。

しかし、数日後に出た第一志望・前期試験の結果は、やはり不合格だった。

その時の次男は、不思議なほどハイテンションで、やけに多弁だった。
親を心配させまいとしているのが、痛いほど伝わってきた。

「3人とも第一志望に導いてやれなかった」
その思いが胸に重くのしかかり、父親として、やるせなさと申し訳なさでいっぱいになった。

だからこそ私は、それとなく、繰り返し伝え続けた。

「どの学校でも、楽しく6年間過ごしてくれたら、それで十分やで」

第一志望校の後期入試は、前期不合格が分かってからわずか4日後。

この後期試験は、灘・東大寺残念組も多く受験し、募集人数は約35名。
塾の資料では偏差値は甲陽とほぼ同じ水準。
前期以上に、厳しい試験になることは分かっていた。

長男の受験から始まった「中学受験10年戦争」の最終日。
万感の思いで、次男を送り出した。

結果はオンライン発表。
確認ボタンを押したのは、次男自身だった。

画面に表示された文字。

「合格」

次男が飛び跳ね、叫び、喜びを爆発させる姿は、きっと一生忘れない。

そして、心から思った。

――やっと、我が家に春が来た。