私信ばっかりひたすら書き連ねます。
>>葉月さん
ちょ、中途無料本て………!!!
予約しとくから置いといて!
10月行けないからもらえない…(おま)
まじ葉月さんと中途語りしたい
またチャットでもしようよ←
てゆーか会いたい!
生で語ろう…!!!!(調子のってますよ)
葉月さんを首長にも染めなきゃだしさ!にっこり
>>和泉ちゃん
あした学校で田川についてしつこいぐらい語らせて…!!!(…)
>>ハルちゃん
やっと打てたよー!
トロくてすまぬ|ω・`)
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「あっ」
白く澄んだ雲と青く透き通った空の下、少女が受け取ったいちごとクリームのクレープは、べしゃりと音を立ててレンガを敷き詰めた広場へと降っていった。
片時もそれから目を離さずにいた幼い少女は、受け取ったばかりのそれが一口も口をつけることなく食べ物としての役割を失ったことに、酷くショックを受けたらしい。
大きな栗色の瞳には、たっぷりと涙が浮かべられていた。
自分が持っていたらお気に入りになるであろうかわいらしいピンクのスカートは、クリームで汚れてしまい、赤いいちごはひとつふたつレンガへと転がった。
母親のなだめる声も耳に入っていない様子の少女から、先程までの笑顔を奪ってしまったことに罪悪感がふつふつと沸き上がる。
怒られるのは承知で、こっそり新しいクレープを焼こうかと頭の片隅で思った時、ふと少女の泣き声が止んだ。
ぴたりと止まった声の先には、きれいにメイクされた白い顔。
鼻の赤いピエロが、そこに立っていた。
彼はふわりと微笑んで、ポケットからよく目にする小さな包みのお菓子を取り出し、白い手袋にしわを寄せながらその中に握りこんだ。
その一連の自然な流れを目を丸くして見つめていた少女から、わぁ、と歓声が上がる。
その視線の先には、アルミの包み紙をキラキラと光に反射させている四角い固体が手袋の中に溢れていた。
手の中に収まりきらなくなったそれらは、少女のスカートの中にぱらぱらと降り、少女は嬉しそうにピエロを見上げた。
「ありがとうっ!」
ピエロは再びふわりと微笑むと、目を赤くしてにっこり笑いながらスカートの裾を持ち上げている少女の栗色の髪を優しく撫でた。
「ありがとうございます」
少女に似た栗色の髪を背中まで伸ばした少女の母親が綺麗に頭を下げた。
「ばいばい!ぴえろさん!」
元気に手を振る少女に優しく手を振り返しながら、彼は少女と目線を合わせるために曲げていた足を戻した。
目の前のピエロは思っていたよりもずっと背が高く、肌も白い。
きっと、メイクで白く塗らなくとも不健康に白いだろう。
よく見ればその顔立ちは端麗で、メイクで隠してしまうのは勿体ないと思った。
目の回りに縁取られたダイヤを、す、と細めて彼が笑った。
「ぁ、ありがとうございました…!」
お礼を言わなければ、という思いからかそれだけが口をついて出た。
ピエロは、先程のお菓子を白い手袋から再びぱらぱらと降らせ、それを屋台の隅にそっと置いた。
そして、またふわりと微笑むと、さようなら、とでも言うように背中を向けた。
キラキラひかる包みを開くと、中から覗く茶色いそれは、幼い頃よく食べた、
あまい キャラメルの 味がした。