昨日ドクターXをみていたら、手術を受ける患者は、癌が進行していて長生きするためには、人工肛門、人工膀胱になってしまうといい、まだ若いこの女性が悩むという話だった。長く生きるのか、それとも短くても人工装置なしで生きるのか選択をせまられる。ドクターXが登場してそんな悩みは吹っ飛び人工装置なしに長生きできる道で生きられることになった。ドラマとはいえ、そんな選択をしなくてすむならしたくはない。アメリカがレーガン大統領に時代に「大草原のちいさな家」というドラマがあった。開拓時代のアメリカの家族が苦難の中でも明るく生きるというドラマで、レーガン大統領も見ていたということが話題になった。主人公のインガルスは正義感にあふれ、公平できちんと物の言える人という、設定だ。あるとき、インガルスと小さな黒人の男の子がであう。男の子は黒人であるがゆえに、父親が散々理不尽な目に逢い、白人と黒人の立場がどうしてこんなに違うのかと、小さいながらに、その理不尽さには耐えかねていた。男の子はインガルスが白人には珍しく公平なおじさんだと信頼して、どうして黒人と白人はこんなに扱いが違うのか問う。インガルスは黒人と白人は平等だと子どものわかるように話すが、散々な目にあっている男の子にはインガルスの言葉は届かない。最後に男の子はインガルスに聞く。「じゃあおじさんは白人で50年生きるのと黒人で100年生きるのではどっちがいい?」インガルスは男の子の顔をそっとみて何も言わずその場を離れる。前にも書いたのだがNHKのアナウンサーのテープで日本語を学んだハワイ在住の日系の方は会話の中で何度もアメリカは軍国主義の国だと嘆く。この方はアメリカ本土に行くとヒスパニックに間違われ、レストランに入ると、ご本人曰く白い目でみられるという。支払いの際にはレストラン中の人がいっせいにこちらを見るという。もちろん面白おかしく語っているのだろうが、今でもこんなことを思わせる状況はあるようだ。この条件で生きたいとか、こういう環境が生きやすいとか考え出せばいろいろあるだろう。昨日10年前の中越大地震の際、4日ぶりに母親の運転していた車の中から助け出された皆川優太君の最近の様子をテレビで見ていたら、選択なんて甘いなと思えた。今ある環境を受け入れ、感謝して生きるしかない。
還暦の戯言
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