🌷 前回のお話
離婚した元夫に、
「離婚したこと後悔してる?」
と聞いた私。
元夫から返ってきたのは、
「寂しい気持ちが大きい」
「もっと上手くやれたのかなって考えることも多い」
そして、
「正直にいうと俺にもまだ未練はあるよ。」
という言葉でした。
もしかしたら、私たちはもう一度やり直せるかもしれない。
そんな期待が大きくなっていく一方で、
私たちが離婚することになった大きな問題。
「子ども」のことは、まだ残っていました。
――――――――――
私は元夫に聞きました。
今は子どもはいらないと思っているの?
じゃあ、一年後は?
すると元夫は、
「今はあんまり欲しいと思わないな」
と答えました。
そして、自分が以前は結婚して家庭を築きたいと思っていた理由についても話してくれました。
自分一人だけを満足させていても、虚しい。
だから結婚して、子どもをつくって、家庭を築きたいと思ったこともあった。
そして、
「しばらくしたらまたそういう風に考え始めるかもしれないけど」
「それこそ、1年後どう考えてるかなんて分からんよ」
と言いました。
――――――――――
私は少し戸惑いました。
離婚届を出した日。
元夫から聞いたのは、
「もう子どもはいらない」
という言葉でした。
私は子どもが欲しい。
元夫は子どもを望まない。
そこが一致しないなら、これから先も一緒にいることは難しい。
そう思ったことも、私たちが離婚する大きな理由になりました。
でも、離婚したあとに聞いたのは、
「今はあんまり欲しいと思わない」
そして、
「1年後どう考えてるかなんて分からん」
という言葉。
え……?
じゃあ、
ずっと欲しくないと決めているわけじゃないの?
一年後、考えが変わる可能性もあるの?
そう思うと、
私の気持ちはまた揺れました。
――――――――――
私は、できれば20代のうちに子どもが欲しいと思っていました。
今すぐじゃなくてもいい。
1年、2年先でもいい。
でも、いつかは子どもを産んで、家庭を築きたい。
その気持ちは変わっていませんでした。
すると元夫から、こんなことを聞かれました。
「俺は考えて悩んでばっかやけど、私ちゃんは一直線やなって思って」
そして、
「子供を持つことに対する不安とかはないん?」
と。
――――――――――
もちろん、不安がまったくないわけではありません。
子育てが大変なのも分かっています。
思い通りにならないことだって、きっとたくさんある。
それでも私は、
夫婦で協力すればいいと思っていました。
二人だけで無理なら、家族や友達を頼ってもいい。
それでも難しければ、公的な支援だってある。
何もかも夫婦二人だけで抱え込まなくてもいい。
困ったときには誰かに助けてもらいながら、
なんとかやっていけばいい。
私はそんなふうに考えていました。
そして、自分の家族を見てきて、
大変なこと以上に、家族がいることで得られる幸せもたくさんあると思っていました。
だから私は、
「大変そうだから子どもはいらない」
とは思えませんでした。
――――――――――
一方で。
元夫が怖がっていたものは、
単純に、
「自由な時間がなくなること」
だけではありませんでした。
元夫は、
どちらかのキャパシティがいっぱいになってしまって、
夫婦仲が悪くなってしまうことが怖い。
そんな話をしてくれました。
だから、
一緒にいて幸せで、楽しいと思える人と、
二人で寄り添って生きていければ、それでいいんじゃないか。
そう考えるようになった、と。
それを読んで、
私は初めて少し分かった気がしました。
元夫は、
ただ「子どもが嫌いだからいらない」と言っていたわけではない。
少なくとも、このとき元夫が話してくれたのは、
子どもを持つことで生活が大変になって、
余裕がなくなって、
最終的に夫婦までうまくいかなくなることへの不安でした。
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私は元夫に、
喧嘩をしてしまったら、ちゃんと謝ったり、
「ありがとう」と伝えたりして、
その都度修復していけばいいんじゃないか。
子育てが本当にしんどくなったら、
家族に頼ってもいいし、
行政のサービスだって使えばいい。
そんな話をしました。
すると元夫から、
「ちょいちょい出てくる公的機関ってなんなん笑」
と言われました😂
私は、
子どもを一時的に預かってもらえるサービスなど、
調べればいろいろあることを話しました。
すると、
「でもお高いんでしょ〜〜?」
と返ってきて。
さっきまで真面目な話をしていたのに、
途中から少しふざけながら、
二人で子育て支援について話していました。
――――――――――
そして元夫は、
「なんとかなるもんなんかなあ」
「未知のことすぎて」
と言いました。
私は、
「そら出来るわ」
と思っていました。
だって、
今までだって分からないことはたくさんあった。
それでも、そのたびになんとかしてきた。
子育てだって、
最初から全部分かっている人なんていない。
私は、
「今生きてるのがその証拠やん」
「どんなこともなんとかなってきたやろ?」
そんなふうに伝えました。
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そして、その日の話は終わりました。
でも翌日。
今度は元夫の方から、また子どもの話をしてきました。
「なんか、ネット上の『子育ては大変!!』みたいなんに踊らされてるんかな俺は」
私は、
「ネットの情報は話半分に聞いとかないと」
と返しました。
――――――――――
そのLINEを見ながら、
私はますます分からなくなりました。
離婚届を出した日には、
「子どもはいらない」
と言っていた元夫。
でも今は、
「1年後は分からない」
「なんとかなるもんなんかなあ」
そして翌日になっても、
自分からまた子育てについて考えている。
もしかして。
本当に子どもが欲しくないんじゃなくて、
怖かっただけなんじゃないの?
そんなふうにも思いました。
もちろん、
元夫がこの先どう考えるのかは分かりません。
そして、
「いつか欲しくなるかもしれない」
という可能性だけを信じて待つことも、
私にはできません。
私は子どもを望んでいる。
そこは、自分の人生として大切にしたい。
でも。
お互いにまだ未練があって、
「1年後は分からない」と言われたら。
期待してしまう自分もいました。
離婚したのに。
終わったはずなのに。
私たちの関係は、
まだ完全には終わっていないように感じていました。
――――――――――
🌷 次回のお話
元夫にはまだ未練がある。
私にも、やり直せるかもしれないという気持ちがある。
そして、
「子どもはいらない」という元夫の気持ちさえ、
この先変わる可能性があるのかもしれない。
だったら私たちは、
本当にこのまま別々の人生を歩くの?
それとも——。
もう一度、二人のことを考えてもいいの?
離婚したはずの元夫との関係は、
思っていたよりずっと複雑になっていきました。
