理化学研究所の小保方晴子氏が英科学誌ネイチャーで発表した「ＳＴＡＰ細胞（刺激惹起（じゃっき）性多能性獲得細胞）」の論文問題がいまだ収束の兆しを見せておらず、レイバン人気ＳＴＡＰ細胞をめぐる騒動は中国でも大きな注目を集めている。
小保方晴子氏が発表したＳＴＡＰ細胞に関する論文内には数々の不自然な点が指摘されており、特にＳＴＡＰ細胞が万能性を持つことを示す重要な実験の画像が博士論文の実験画像と同じであったことは、ＳＴＡＰ細胞の存在そのものに疑問を投げかけることとなった。
理研が１４日に行った発表は釈然としない内容に終始したものの、中国の一部メディアからは「論文は偽造されたものである可能性がある」など、ＳＴＡＰ細胞の存在を疑う声があがっていることは事実だ。
ＳＴＡＰ細胞は一時は“世紀の発見”と大きな注目を集めただけあって、中国でも今回の騒動の行方に注目している人は多い。
中国の簡易投稿サイト・微博で騒動に対する反応を見てみると、「騒動になって以来、小保方氏はまったく姿を現していないが、同情の余地はまったくなさそうだ」、「まさに自業自得というやつか」など、辛辣な意見が多く見られた。
また、中国の科学者らしきユーザーたちからは、「小保方氏は功を急ぎすぎたことが問題だった。多くの人が論文にかかわっていたにもかかわらず、理研が小保方氏だけに責任を押し付けようとしているのは大きな問題だ」、ガガミラノ 腕時計「論文の剽窃、データの改ざん・・・小保方氏の科学者人生は終わってしまった」などといった声もあった。
世界的に注目を集めたＳＴＡＰ細胞だけに、今回の騒動についても理研側には世界に向けて納得がいく説明を行う責任があるはずだ。今回の騒動の結果次第では失墜しかねない日本科学界の信用を取り戻すべく、ＳＴＡＰ細胞の存在の有無、再発防止策などをしっかり示すことが求められる。