「昔は楽しかったのに」、一度は口にした事がある言葉だろう。こう思ってしまうのは人間は過去を美化してしまうからである。辛い過去を押し除けて充実していた部分だけに焦点を当てて「楽しかった」の一言で片付ける。思い返せばいつの年齢も愉悦や悲壮を感じた時間は均等にあるのではないだろうか。しかしながら、人間の多くは悲壮を感じる時間である。それゆえに悲壮を感じる瞬間に過去の悲壮な時間ではなく愉悦な時間を思い出し「昔は楽しかった」と感じるのではないだろうか。そして今に生きがいを感じなくなる。そんな人は一度冷静になって欲しい。愉悦を感じる時間があるはずだ。美味しい料理を食べている時、寝ている時でもいい。もしそれでも見つからないのなら一度旅行に行って見るといい。旅行に行き、自分との価値観が異なる人と触れ合い、文化が異なる場所に行くことで新たな楽しさが発見出来るかもしれない。愉悦な時間とは突然降ってくるものではない。見つけるもである。自分にとっての愉悦な時間を探求することで生きがいが見つかるのである。