今年の1月、親父が亡くなった。


親父はとにかく田んぼが大好きで、身体が弱ってからも無理やりトラクターに乗りこんで、毎日のように田んぼへ出かけては農作業をしていた。


性格も真面目かつ几帳面で、特に田植えの時期は、苗がビシッと真っ直な列で植えられていないと嫌な性格だった。


うちの地域では田んぼを親から受け継ぐ若者が年々減っていて、

親父も僕に「俺が死んだら田んぼは誰かに任せたらいい」と常々言っていたが、

僕が「俺はやるから心配するな」と返事すると、「お前にできるわけがない(笑)」といつも笑ってた。


親父が元気なうちから何度も何度も田んぼのやり方を見たり聞いたりしてきたが、いざ親父がいなくなると細かい点でわからないことばかり。


そんなこんなで、今日は親父のいない初めての田植えでした。


昨日の晩は緊張して眠れなかったな。

そしてちょっと朝起きたら涙がホロリと頬をつたった。なんで?


田植えって、田植えの前にも後にも準備や段取りがいろいろあって、とにかくバタバタの1日だった。


でも親父、なんとか田植え終わったよ。

俺って、ちょっとは親孝行できてるかな?


苗の植え方、真っ直ぐじゃないなー、って空から笑ってるんだろうな。



まあ、来年またな!だよ。