馬場大輔の【エールを送れ!】 -295ページ目

マイオセラピーから考えてみる

先日マイオセラピーの簡単な概要を理学療法士の先生より聞いた。
簡単なことなので、試しに行ってみると、効く人効かない人と当然現れた。
ひとまず様子をみることとし、また機会があったら試してみよう程度にそのときは終わった。
昨日、高校生のバドミントン選手が来院した。
手関節痛である。
患側は健側と比べると、明らかな腫脹と熱感があった。
動作痛は掌屈背屈橈屈尺屈あらゆる方向への動きにて出現する。
受傷後5日たっている。
整形ではレントゲン上マイナスバリアンスの為かと言われたようです。

ここではまず陰陽交叉にて肝経、行間に反応あるもペインスケール10→7程度
一応いろテープにて対応。
その次に伸展制限から考えて、圧痛と重ねて、肺経、心包経の原穴に色テープをし
それにより→5になりました。
状態から考えて、経穴の検索も時間をかけて行ったので、今日のところは後は包帯をして終了でもよかったのですが、せっかくなので少しかじった(いやかじってはいないかな)
マイオセラピーの考えから、脊柱の多裂筋にアプローチしました。

上から順番に上位胸椎の多裂筋を触っていくと、
T3~T5に明らかに患側のほうに硬結があります。
その硬結部位にdonickアプローチをしてそこの圧痛をなくすと
→3になりました。
そこにスパイラルテープをして終了としました。

個人的にはペインスケールを10→3にしなければならないという考えもあり、
はじめの痛みから考えると最低限の仕事はできた、というところでしょうか。

カラーポイントアプローチ(CPA)

CPA-カラーポイントアプローチ(Color Point Approach)とは
五行論の色に合わせて治療を行ったところ、
効果がでたので、臨床にて追試をしています。


五行論とは、
全ての事象は木・火・土・金・水の五つの要素から構成されるとしていて、
かつては「五材」と呼ばれ、世の基本物質となっていました。
また、これらは「相互に生み出し、相互に制約する」という
関係により物質世界を運動、変化させるとしています。

古代中国では医学だけではなく、全ての事柄を五行によって説明しようとしていました。例えば漢王朝〔火→赤〕を倒そうと立ち上がった黄巾党〔土→黄〕はその根拠として「火が土を生む」とする、五行論を掲げていました。このように五行論は自然、政治、経済、戦争など全てを説明する、現在の科学にあたるものでした。その後、徐々に五行論は現実世界とのくい違いから廃れていきましたが、現代医学でも不確定部分の多い人体においては、生理、病理変化等の説明に適合する部分が数多くあります。

五行の分類
・木→春、東、風、青、酸など、人体では→肝、胆、筋、目、爪、怒など
・火→夏、南、暑、赤、苦など、人体では→心、小腸、脈、舌、面、喜など
・土→長夏、中、湿、黄、甘など、人体では→脾、胃、肉、口、唇、思など
・金→秋、西、燥、白、辛など、人体では→肺、大腸、皮、鼻、毛、悲など
・水→冬、北、寒、黒、鹹など、人体では→腎、膀胱、骨、耳、髪、恐など

上記の分類により色を分類して行っています。
皮膚という感覚受容器は、色を感じるようです。

なお、まだ参加はしていませんが、
レインボー療法の講習会にも参加をしてみようかと思っています。
それによって今まで独学でやってきたことがよりブラッシュアップされるでしょう。

バイクで転倒での痛み

40歳、男性
5日前にバイクに乗り転倒(自爆)
すぐに病院にてレントゲン検査するも異常なし。
すべてはレントゲンでは分からないからもしかしたらひびでも入っているかもしれないね、と言われ終了とのこと。
痛みは続き当院来院。

症状 呼吸痛若干(+)、体幹回旋にてPAIN(+)特に右回旋に制限あり
    圧迫痛(-)


症状としてはそれほど強くはなく、あっても微細損傷程度と思われる。

左胃経が原因経絡と見て、
まずは陰陽交叉にて肺経に求めるのも無効。
伸展テストの概念から胃経の中足骨間に求めると、衝陽でヒット。症状一気に低下。
そこにイエローテープを貼るとほぼ痛みは0に。
後は患部にスパイラルテーピングとして終了とした。