以前に、生理が止まってしまったことがあった私
半年ほど放置してしまってたのですが、婦人科を受診したところ【無排卵】と言われました
血液検査の結果、甲状腺の数値が悪く【甲状腺機能低下症】とも診断され、とにかく体の冷えがひどく低体温・低血圧に悩まされておりました
婦人科でホルモン剤を処方していただきましたが、体に合わなかったこともあり…
総合的に体質を改善したいと思い漢方での治療を考えました
自宅近くの病院に漢方外来があり、そこを受診しました
東洋医学の診察は四診という診察方法で体の状態を判断します
【望診】
視覚を用いた診察（顔色、皮膚の色の他、舌の様子を見る舌診も含まれます）
聴覚と嗅覚を用いた診察（声の大きさ、においをもとに診察します）
現病歴や既往歴だけでなく、患者の体質傾向（寒がり・暑がりなども）を聞き出すための質問をします
触覚を用いた診察。脈やお腹に触れ抵抗感や圧痛の有無などで判断します。
診察は少し時間がかかりますが、その人の体質や体の状態に合わせて処方してもらえるというのが気に入りました
私は【瘀血】（おけつ）という状態でした
血の流通が阻害された状態。停滞して血は､血の機能を発揮できなくなるとともにかえって有害なものとなる。不眠・精神不穏・目のくま・月経異常
舌診の際に『あ～、おけつだな～』と先生がおっしゃったんですが…
舌がどんな状態かを見ると、自分でも判断しやすいそうですよ
このHPが参考になるかな→舌診について
※舌の画像がいっぱいのってるので、苦手な方は飛ばないでね
そして１回目の処方は…
桂枝茯苓丸（けいしぶくりゅうがん）
でした
これを１ヶ月飲んでみたのですが、生理はこず…
２回目の診察で『体力がないタイプ』ということから処方が
温経湯（うんけいとう）
四物湯（しもつとう）
に切り替わりました
これをさらに１ヶ月飲んでみたのですが、生理はこず…
３回目の診察では処方は変えないまま【煎じ薬】へと切り替わりました
さらに…
阿膠（あきょう）
が加えられました
東洋医学的には『これで生理がこないわけがない』くらいの処方らしいです
煎じ薬は、土瓶（私は土鍋で…）で生薬を煮だして煮詰めて飲むものです
それまでは顆粒タイプだったので、比較的飲みやすかったんですが…
煎じ薬といったらもう…
マズイ
苦い
気持ち悪い
１日２回飲むんですけどね…
もう苦痛で苦痛で仕方なかったです
でも、これ効きました
煎じ薬に切り替えて２週間くらいで自発生理がきました
そして、次の診察で顆粒に戻していただきました
途中、周期が乱れることはあったものの、だいぶ安定してきた頃の診察で…
『おけつが改善されてきたけど、冷えがとれないのが気になるから処方を変更しましょう』ということで変更になりました
桂枝茯苓丸（けいしぶくりゅうがん）
当帰四逆加呉茱萸生姜湯（とうきしぎゃくかごしゅゆしょうきょうとう）
の２種類となり、現在に至ります
西洋医学だと、病気そのものに対しての薬が処方されるのですが…
東洋医学は、病気の症状を起こす、体の原因を改善していくという点が気にいってます