ここ最近までは、ビットコイン関連で精一杯で、ほとんどFXのリアルトレードに気が回らなかった。
前回の記事の通り、ビットコインからは一度ほぼ退場(100万だけMARA残し)したことで、再度FXの方に誠心誠意取り組んでいる最中である。
余談だが、本業を一緒にやってる仲間も皆非常に良い人なので、そのことについて打ち明けると慰めの温かい言葉をかけてくれた。
1人営業で、自分とかなり似た経験をした人がいて非常に共感してくれた。
その人も自分並みの大損を株で経験したが全て取り返したということだったので、非常に勇気づけられた。
また、社長に関しては「全然電話してくれたらいいのに!」とか、「やばかったら一緒に事務所で生活するよ」などと冗談を言ってくれた。
信頼関係というのは長い年月が必要で、金では買うことはできないため、こういった信頼関係を築くに至り、非常に良かったな感じている。
またそのため、ビットコインに翻弄され取り組みが疎かになっていた分、本業の方にも力を目一杯入れていきたいと思っている。
[リアルトレードにおける大きな壁について]
FXトレードについての考え方については、基本的にはここで書いた内容の通りである。
端的に内容述べるとすれば、目先1回1回の勝ち負けというのは完全にランダムであり、そこに「勝て!」とか「負けたくない!」などの感情を込めるのは、サイコロを振りながら「6が出ろ!」と念じるのと全く同じであり、何の意味もないということ。
それよりもトレードにおける心構えは、
「サイコロの目が何が出るか?」
ではなく、
「サイコロは立法体でそれぞれの面の面積が同一であり、1~6の数字が記載されているかを確認する事」(トレードルールに適合しているか)
にのみ集中するのが重要である。
そして考えるべき事がそれだけなのであれば、エントリー前に既にトレードは終了している。
そしてこれを実践するためには、トレードごとの勝ち負けに価値を置くのではなく、過去の取引履歴の質に価値を置き、過去の取引履歴の品質を高いままに維持する品質管理の意識が重要である、ということを話した。
ここで話していることは非常に重要であるが、かなり哲学的で「トレードとの向き合い方」という点にフォーカスしている。
これらの考えを頭で分かっていても、やはり人間である以上、リアルトレードを何度かしてみて感情の揺らぎを感じた。
だから今回は「トレーディング時に感情を介入させないようにするためにはどうしたらいいか?」というテーマについて、より実践的な突破方法を考えてみた。
[判断責任]
前述の通り、エントリー判断は自身のトレードルールに照らし合わせより客観的なものとし、感情が入らないようにすることが必要不可欠である。
ではなぜ感情が入ってしまうのか?といえば、それは1つ1つのトレード判断に対して"自身の判断責任"を伴うから、と考えている。
まあ当たり前の話ではあるが、例えば、もしFXをシステム運用していた場合どうだろうか?
システムが負けた際に「あそこでシステムに介入しなかった俺が悪い。」と精神的な負荷を感じるだろうか?
当然感じないだろう。責任は全部システムに丸投げだからだ。全てシステムが悪いとシステムの責任に出来る。そして当然そこに正当性はある。
まあ、もしシステムが勝ったら「このシステムを選んで運用してる俺がすごい」と感じるのが人の性かもしれないが、まあそういうことである。
とはいえ裁量トレードを行う以上、トレードの全責任を負うのは自分自身であり、負けても他の誰かや相場が悪いわけではなく、それは全て自分の責任である。この現実から逃れることはできない。
だからこそ、この重い責任をどう管理するかが重要になり、"判断責任の分散"と"判断責任の放棄"という考え方が鍵となってくると思う。
判断責任をうまく管理する事で、トレードによって生じる精神的な負荷を緩和する。
[判断責任の分散 ~エントリー時の判断責任をゼロにする~]
トレード時に最もこの責任負荷を感じるのは実際にエントリーした時とポジションを持っている間だが、
まずは、このエントリー時の判断責任をゼロにする。
そのためには以下を実行する
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1. あらかじめ複数のシナリオ想定を描いておき、それぞれのシナリオでどうなったらどうするかをおおまかなプランを決めてnotionに書き出しておく(シナリオ想定)
2. 1で作成したいずれかのシナリオ想定通りに動いたかどうかを客観的に判断する(シナリオ判断)
3. 2のシナリオ判断に基づき、描いたシナリオ通りに推移してると判断した場合、その後どうなったらエントリーするのか、あるいはエントリーを見送るのか、エントリーするならなぜエントリーするのか、エントリーしないならなぜ見送るのか、の全ての根拠をnotionなどに書き出しておく(証明書の発行)
4. 3の証明書に基づき、逆指値注文を出しておく (注文の作成)
5. 逆指値が刺さり注文が完了する。(注文の執行)
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この流れにおいて実際にエントリーするのは5番の注文の執行であり、ここで行う判断は一つもない。
むしろあってはならない。
エントリーするかどうかの判断を担うのは、注文の執行が完了するずっと前の証明書の発行のフェーズである。
エントリーを執行するずっと前の証明書発行フェーズであれば、そこに感情が入り込む余地はなく、より客観的にトレードルールに適合しているかの判断が可能となる。
ただし当然、証明書を発行したからにはその後の逆指値を取り下げてはならないし、見送るという判断を証明書に記載したのであれば必ず見送らなければならない。
また、自身のトレードが全責任を負うのが3番の証明書の発行フェーズだけというわけではなく、それまでのシナリオ想定からシナリオ判断の工程もトレード判断の責任を担うことになる。
つまり、シナリオ想定の段階で対象外となるシナリオを明確にしておけば、そのシナリオにおけるエントリーを行う余地は全てなくなる。
例えば私の場合、日足MAが下落や上昇の強いモメンタムにある場合には、それに逆行する形で1hでトレードする優位性は低いとしている。一方で、それでも日足MAのモメンタム以外は全てが良好で迷いが生まれる事がある。
判断責任負荷の最も重いエントリー時に全てを判断しようとすると、こういった迷いによって感情が入り込む余地が生まれ、冷静で客観的な判断ができなくなるという事が往々にしてある。
だからこそ、今回のような日足MAに逆行するようなシナリオの場合には、1と2の段階ですでに対象外としておけば、証明書発行フェーズにおける判断責任はなくなる。
このように、そもそもエントリーにおけるあらゆる判断責任を全てエントリー時に集中し、それらを全て感情を入れることなく客観的に判断するというのは極めて難しいという前提のもと、
エントリー判断の工程を分解し、実際にエントリーするずっと前に段階的にエントリー判断を完了するというアプローチを取る。
これにより、実際にエントリーする際には判断責任負荷をゼロにし、代わりにエントリーのずっと前の感情が介入してこないフェーズに判断責任負荷を分散配置する事が可能となる。
[判断責任の放棄 ~機械的に~]
ここでは分かりやすく損切りの逆指値(ストップ)の例で考えてみたい。
エントリーし、損切りの逆指値を配置し、そこに到達したら切られて負ける。
私自身、これ自体は息を吸うようにできているし、そうでなければならないし、感情がその判断に入り込む余地は一切ない。
例えば、逆指値に到達しそうになった時に「損切りを外すか、あるいはより遠ざけるか」などの迷いも一切ないし、損切りになった後に「あの時損切りしなければよかった」などの後悔も一切ない。
つまり、損切りラインに近づいた時の判断を完全に放棄しているのであり、損切りラインに到達した時には自分にできることは何もないと完全に受け入れているからである。
これは損切りの逆指値の例ではあるが、その他の判断も損切りの逆指値の例と同様に判断の放棄が可能だ。
エントリー判断も全て逆指値で執行するようにすることで、エントリー時におけるエントリーすべきか否かの判断を完全に放棄することになる。
利益確定においても、あらかじめ半分はトレーリングストップで、半分は指値で、などを証明書に明記しておけば、エントリー後の目の前のチャートの値動きに対して判断することは「トレールすべきかどうか」以外に何もなくなる。
確かにトレールすべきかどうかの判断は必要になるが、私の場合高安が切り上げ切り下げたらトレールすると決めているので、トレール判断に関してそこまでの責任負荷は生じない。
私の場合は、特にこのエントリー後のどこで決済するか、あるいは撤退するか、などの判断に強い責任負荷を感じてしまっている。
端的にいえば、エントリー後に逆指値や指値決済ではなく裁量で決済してしまうことがかなり多い。
これはやはり、過去検証においてはエントリー判断を行った後は、タンタンとスペースキーを押せば高速でチャートが動くので、そこに決済判断の迷いが入りづらい一方で、
リアルトレードではチャートの進みが過去検証と比べればほとんど止まっているような速度なので、値動きごとに「やばい上がるかも、下がるかも。」と迷いが生じ一喜一憂した結果、当初想定していたトレールや指値決済をできずに終えてしまうことがかなり多くなってしまっている。
これは明らかに、損切り外しの例と同様に判断責任を放棄出来ず、その判断責任負荷を背負い続けてしまっている事が原因だと感じる。
だからこそ、まず判断責任を放棄するという考えを持つ。
その上で、損切りの逆指値と同様に利益確定や撤退についても「絶対に裁量で決済しない」というルールを厳守する。
やはりここでも証明書の発行フェーズが効いてくる。
決済判断さえも、エントリー後ではなく証明書発行の段階で判断責任を担っているので、エントリー後に決済を裁量でどうにかしたい衝動に駆られたら、まず発行した証明書を読むようにして気持ちを落ち着かせ、後述する「執行責任」を果たす事にのみ集中する。
[執行責任]
前述の5ステップをよりシンプルに、
1. シナリオ想定
2. 証明書発行
3. 執行
の3つに統合できる。
3の執行フェーズとは、4の注文の作成から5の注文の執行フェーズまでであるが、
この執行フェーズには、もちろんエントリーの注文の執行だけでなく、決済の注文の執行までが含まれる。
そして、この執行フェーズこそが最も精神的に揺さぶられるフェーズである。
一方で、前述の判断責任の分散や放棄によって、この執行フェーズでは判断責任を限りなくゼロにする。
つまり、このフェーズでは判断責任からは完全に解放されていなければならない。
その代わりにこの執行フェーズにおいては、判断責任とは全く異なる人格を持つ自分によって、執行責任を全うする必要がある。
執行責任とは、発行した証明書通りに注文を執行する責任である。
発行した証明書通りに注文を執行する責任と言っても、やることは、
・予め出した注文が執行されるのを見届ける
・切り上げ切り下げたらトレールする
の2つしかない。
もし最も感情を排除したトレードを実現するとしたら、二権分立が最良である。
つまり、2人のトレーダーを用意し、1人が証明証の発行権を担い、1人が執行権を担うわけである。
証明書を発行する権利はAさんだけが持ち、Bさんは証明書の発行はできない。
代わりに、Bさんは証明書を読んで注文を発注し、その注文を執行するまでの権利を担い、Aさんはそこに介入することはできない。
これがベストだが、当然トレードは1人で行う必要があるので、自分の中でAさんとBさんの二重人格を用意して、フェーズによってこの人格を切り替えるイメージを持つことが次善策となる。
このように判断責任と執行責任を分離し、それぞれに異なる人格の自分で持ち場の責任にのみ集中し責務遂行するイメージを持つ。
[まとめ]
ここでリアルトレード時の精神的な負荷を下げるより実践的な仕組みを構築してみたわけだが、当然実践しないと何の意味もない。
そのため、明日からリアルトレードにおいては、このことを忠実に実行することだけを考えて取り組もうと思う。
当然、今の段階で勝ち負けを考える必要はなく、上記の実践を習慣化できさえすれば私の勝ちと定義できる。
逆にいくらトレードで勝てても、上記の実践を習慣化できていないようであれば、それは私の負けである。
併せて、notionにはとにかくアウトプットを毎日しまくろうと思う。
上記のシナリオ想定や証明書の発行はもちろんのこと、トレード日記や感じたこと思ったこと、過去検証をやって重要だと思ったこともしっかり記録していく。
今この段階では、リアルトレードの回数をこなすことよりも、まずこういった土台となる仕組みや習慣を構築する事に注力していく。
