My Tree マイトゥリーの
連絡係 アニーです。
つい先日東京に行った際に
知り合った方に勧められて
体験してみて
感動したエンターテイメントがあるので
ご紹介させていただきます。
DIALOG IN THE DARK
ダイアログ・イン・ザ・ダーク
という名前を聞いた時は
？？？でした。
ダイアログって
英語の教科書で
「こんにちは、メアリー」
「こんにちは、ジロー」
「メアリー、今日もいい天気だね」
「本当、いいお天気ね」
「こんな日は一緒に公園に出かけようか？」
「いいわね、ぜひ一緒に行きましょう♬」
のような会話のこと？
そうそう
ダイアログは「対話」という意味だそうで
暗闇の中の対話
わたしが参加した回は
「わたし、走るのが好きだから、ランランって呼んでください」
と自己紹介されたランランさんが案内役
ランランさんは現在は全盲ですが
病気になる前は目が見えたそうです。
「だからわたしの夢はカラーなのよ」
とほほえんでいらっしゃいました。
わたしはもちろん「アニー」と呼んでいただくことに(笑)
真っ暗な中
７人がチームとなり
ランランさんがアテンド（案内役）となり
わたしたちを導いてくださいました。
それまで、お会いしたこともない方々
明るい場だったら
きっと近くに寄ることもためらう
それなのに
不思議
暗闇の力？
誰かの声が聞こえるとホッとする
誰かとぶつかっても
嫌な気持ちがしない
かえって
誰かと触れ合ったことが
うれしさとなってこみ上げてくる
暗闇は
視覚以外の力を強める
しばらくいると
耳がとてもよく働いていることに気づく
みんなの声が遠くなると
ちょっと不安
そういえばランランさんが
「暗闇では声を出すと良いですよ、わたしはここに存在してるよって」
言ってたな
みんなの声が遠くなって
不安になったときは
「アニーです。ここにいます。みんなはどこ？」
すると
「アニーさん💗こっちよ、みんなこっちにいるよ」
手探りと白い杖を頼りに歩いて
誰かの背中に手が触れて
「アニーです。どなたですが？」と聞けば
「◯◯です。」
ああ、◯◯さんの服はちょっとザラザラしてるんだ。
ということに気づく
それからはちょっと触れただけで分かる
ザラザラは◯◯さん
ふわっとしたブラウスは☆☆さん
厚手のパーカーは★★くん
誰かの傍にいると
なんてうれしい気持ち
ホッとして
あったかくて
人の肌の温かさ
人の声の温かさ
顔も髪型も服装も分からない
でも
その人の心の温かさは伝わってくる
ふだん
わたしは
どれだけ視覚に頼っていたのか
目で見える物しか
信じてこなかったのか？
もっと
もっと
他の感覚を使って
感じることもできたのに
真っ暗闇の公園
笹の匂い
ブランコで遊ぶ
芝生の上に座って
みんなで輪になって
ボール遊びもする
鈴の入ったボールを
手を叩いてくれている相手にパスするのだ。
「アニーさん◯◯はこっちだよ～」
◯◯さんの声と手の音に向かってボールを転がす。
まっすぐに転がるボール
バシッと受け取ってくれる◯◯さんの華奢な手まで見えるよう。
狭い壁の間を通る時には
みんなでつながって
前の人の肩に手を置いて
つながって
つながって
足並み揃えて
ゆっくり
ゆっくり
真っ暗なカフェでお茶を注文
あれれ？
１００円と１０円って同じくらいの大きさだな～
５００円は分かったけど
うーん
あ！！
１００円はちょっとふっくらしてる！！
ギザギザもあるんだ！！
ってことは
これが１０円だな～
手の感覚が研ぎすまされて
分かる
カフェのスタッフさんたちも全盲
彼らはすいすいと動く
まるで見えているように
わたし
目が見えない人って
かわいそうな人だと思ってた。。。
そうじゃないんだ
わたしとは違った
素晴らしい感覚を使って生きている方たちなんだ。
わたしの知らない
世界の感じ方をしている方たちなんだ。
ああ
弱い人
強い人
小さい人
大きい人
見る
ってなんだろう？
見ることをやめて
様々なことを感じる時間
なんて満ち足りた時間。
あたたかくて
ゆっくりと過ぎる時間。
素晴らしい体験をしました。
ご縁があって
突然行くことになったけれど
そのとき
そのときにいただく
ひとつ
ひとつの
ご縁を大切に生きること
それが
瞬間
瞬間を生きること
DIDの詳細はこちら
ぴぴぴと来たら
ぜひ行ってみてください
何かが動き始めます。
with love アニー